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国内市況ニュース

日経平均は245円安と大幅反落、円高進行で下げ転換―1カ月ぶり3万2000円割れ=12日前場

2023-07-12 11:44:00.0

 12日前場の日経平均株価は前日比245円71銭安の3万1957円86銭と大幅反落。心理的なフシ目となる3万2000円を割り込むのは取引時間中で6月9日(安値3万1898円75銭)以来1カ月ぶり。

 朝方は、11日の欧米株高を受け、日経平均は寄り付き直後に3万2312円03銭(前日比108円46銭高)まで値を上げた。ただ、1ドル=139円台(前日の東京時間終値は140円53−54銭)への円高・ドル安進行が重しとなり、下げに転じた。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時3万1791円71銭(前日比411円86銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。なかで、値がさハイテク株中心に軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の61円を筆頭にアドバンテスト<6857>が29円強、エーザイ<4523>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、保険、医薬品、電機、卸売など22業種が値下がりし、鉱業、水産・農林、海運など11業種が値上がりした。東証プライム銘柄の59.4%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億3091万株、売買代金は1兆6833億円。騰落銘柄数は値上がり655銘柄、値下がり1091銘柄、変わらず88銘柄。

 市場からは「円高進行で投機筋を中心に売り圧力を強めた。今晩に発表される米6月CPI(消費者物価指数)がさほど上昇しなければ、円高懸念につながるし、日銀金融政策決定会合(27−28日開催)で金融政策修正への思惑もあり、円高バイアスが掛かっている。ただ、短期的な動きとみており、押さば買いの方針に変わりはない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、T&DHD<8795>などの保険株が軟調。武田薬<4502>、アステラス薬<4503>、第一三共<4568>などの医薬品株も安く、ファナック<6954>、ソニーG<6758>、スクリン<7735>、TDK<6762>などの電機株も売られた。伊藤忠<8001>、三井物<8031>、丸紅<8002>などの卸売株も値を下げ、ダイキン<6367>、クボタ<6326>、SMC<6273>などの機械株や、HOYA<7741>、島津製<7701>、テルモ<4543>などの精密株もさえない。

 半面、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が堅調。ニッスイ<1332>、マルハニチロ<1333>などの水産・農林株も高く、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も値を上げた。

 個別では、ローツェ<6323>、ライトオン<7445>、ハニーズHD<2792>などが値下がり率上位。半面、ローソン<2651>がストップ高カイ気配となり、パルGH<2726>、タマホーム<1419>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社