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国内市況ニュース

日経平均471円高と急反発、時間外の米株先物上昇が支え―東証プライム銘柄9割超が値上がり=27日前場

2023-10-27 11:47:00.0

 27日前場の日経平均株価は前日比471円15銭高の3万1072円93銭と急反発。朝方は、買いが先行した。26日の米国株式は下落したものの、その後の時間外取引で米株価指数先物が高く、支えとなった。日経平均は、きのう大幅安した反動もあり、先物買いを交えて上げ幅を広げ、前場終盤には3万1081円48銭(前日比479円70銭高)まで上伸した。全般は、半導体関連などハイテク株を中心に全面高商状となり、堅調に推移した。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の38円弱を筆頭に東エレク<8035>が32円強、信越化<4063>が22円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、非鉄金属、金属製品、証券商品先物株など31業種が値上がりし、医薬品、電気・ガスの2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の91.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億7665万株、売買代金は1兆7705億円。騰落銘柄数は値上がり1515銘柄、値下がり126銘柄、変わらず18銘柄。

 市場からは「時間外の米先物高が安心感につながったが、週末で買い戻しも強まっているようだ。来週に日銀金融政策決定会合(10月30−31日)や、FOMC(米連邦公開市場委員会、10月31日−11月1日)を控え、売りポジションを解消する動きが出やすい。ただ、日米金融イベント通過後は決算ラッシュとともに個別株物色の輪が広がってくる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が上昇。邦チタ<5727>、DOWA<5714>、フジクラ<5803>などの非鉄金属株や、SUMCO<3436>、リンナイ<5947>などの金属製品株も高い。野村<8604>、大和証G<8601>、SBI<8473>などの証券商品先物株も値を上げ、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、合同鉄<5410>などの鉄鋼株も物色された。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>、楽天銀行<5838>などの銀行株も買われた。

 半面、武田薬<4502>、エーザイ<4523>などの医薬品株が軟調。北海道電力<9509>、東ガス<9531>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株も安い。

 個別では、富士通<6702>、MARUWA<5344>、信越ポリ<7970>などが値上がり率上位。半面、24年3月期の連結業績予想で一転赤字見通しのペガサス<6262>がストップ安となり、ネットワン<7518>、ペプチドリーム<4587>などの下げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社