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国内市況ニュース

日経平均は189円高と6日続伸、米株堅調で円安も支え―東証プライム銘柄の75%近くが上昇=4日前場

2023-09-04 11:46:00.0

 4日前場の日経平均株価は前週末比189円37銭高の3万2899円99銭と6営業日続伸。朝方は、買いが先行した。前週末に発表された米8月雇用統計を受け、米金融引き締めの長期化懸念が和らいだ。米国株式市場では、ダウ工業株30種平均やS&P500種指数、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が高く、ナスダック総合指数は小幅安にとどめるなど総じて堅調。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は上げ幅拡大の流れとなり、前引け間際には3万2900円05銭(前週末比189円43銭高)まで上昇した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の51円弱を筆頭にトヨタ<7203>が11円弱、TDK<6762>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、鉄鋼、輸送用機器株、不動産など32業種が値上がりし、水産農林が値下がりした。東証プライム銘柄の74.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億5492万株、売買代金は1兆6069億円。騰落銘柄数は値上がり1368銘柄、値下がり414銘柄、変わらず50銘柄。

 市場からは「基本的には強いとみている。米金融引き締め観測が後退し、日米ともに業績は上向いている。ただ、日経平均3万3000円近辺には大きな商いの塊りがあり、利益確定売りが出やすい水準でもある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>などの海運株や、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株が上昇。日産自<7201>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、スズキ<7269>などの輸送用機器株も買われた。三菱地所<8802>、住友不<8830>、三井不<8801>などの不動産株も値を上げた。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も高く、上組<9364>、三菱倉<9301>、三井倉HD<9302>などの倉庫運輸関連株も堅調。

 半面、水産・農林株ではニッスイ<1332>が安い。

 個別では、TOB(株式公開買い付け)対象の星光PMC<4963>(監理)がストップ高カイ気配となり、伊藤園<2593>、ファーストブラザーズ<3454>などが値上がり率上位。半面、広済堂HD<7868>、ACCESS<4813>、シュッピン<3179>などの下げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社