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国内市況ニュース

日経平均は512円高と大幅に3日続伸、米株高で買い優勢―33年ぶり水準に浮上=13日前場

2023-06-13 11:53:00.0

 13日前場の日経平均株価は前日比512円49銭高の3万2946円49銭と大幅に3営業日続伸。7日に付けた取引時間中のバブル経済崩壊後の最高値(3万2708円53銭)を上回り、33年ぶりの高値水準に浮上した。朝方は、買い優勢で始まった。13−14日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが見送られるとの観測が強まり、12日の米国株式が上昇。この流れを受け、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時3万2995円35銭(前日比561円35銭高)まで上伸した。その後は一服商状ながら、高値圏で推移した。なかで、値がさの主力株が上昇し、指数をけん引した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の89円強を筆頭に東エレク<8035>、ソフバンG<9984>が67円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、卸売、ゴム製品など27業種が値上がりし、海運、パルプ・紙など6業種が値下がりした。東証プライム銘柄の67.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億6062万株、売買代金は1兆9806億円。騰落銘柄数は値上がり1244銘柄、値下がり515銘柄、変わらず74銘柄。

 市場からは「上昇スピードが速すぎるが、バリュエーション(企業価値評価)自体はまだ割高ではない。海外投資家中心に裾野も広がりつつある。もっとも、彼らが日本株買いを当面継続するという保証はなく、どこかで調整があっても不思議ではない」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>などの輸送用機器株が堅調。三菱商<8058>、三井物産<8031>、丸紅<8002>などの卸売株も高く、ブリヂス<5108>、TOYO<5105>などのゴム製品株も引き締まった。KDDI<9433>、NTTデータ<9613>、ZHD<4689>などの情報・通信株も値を上げた。ダイキン<6367>、コマツ<6301>、SMC<6273>などの機械株や、SUMCO<3436>、三益半導<8155>などの金属製品株も物色された。アドバンテスト<6857>、ソニーG<6758>、安川電機<6506>などの電機株も買われた。

 半面、郵船<9101>、川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。日本紙<3863>、三菱紙<3864>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株も安く、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株もさえない。

 個別では、セイノーHD<9076>がストップ高カイ気配となり、アクシージア<4936>、トーホー<8142>などが値上がり率上位。半面、アセンテック<3565>、グッドコムA<3475>、IKKHD<2198>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社