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国内市況ニュース

日経平均は118円高と3日続伸、1年半ぶりに2万9500円を上回る―円安支えに買い先行=15日前場

2023-05-15 11:56:00.0

 15日前場の日経平均株価は前週末比118円73銭高の2万9507円03銭と3営業日続伸。取引時間中にフシ目となる2万9500円を上回ったのは約1年半ぶり。朝方は、円安・ドル高を支えに買いが先行した。先物買いを交えて日経平均は上げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万9629円47銭(前週末比241円17銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに伸び悩み、一時2万9475円97銭(同87円67銭高)まで押された。その後の戻りは限定され、前引けにかけて2万9500円近辺でもみ合った。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の22円強を筆頭にダイキン<6367>、KDDI<9433>が19円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、その他金融、繊維製品、食料品など27業種が値上がりし、精密、パルプ・紙など6業種が値下がりした。東証プライム銘柄の56.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は7億4028万株、売買代金は1兆5994億円。騰落銘柄数は値上がり1038銘柄、値下がり723銘柄、変わらず71銘柄。

 市場からは「利益確定売りをこなしながら上昇し、基調は強い。欧米株よりも割安感のある日本株に海外投資家の資金流入が続き、慎重姿勢の個人投資家も便乗してくるだろう。相場はしばらく二進一退型の展開になるとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリックス<8591>、みずほリース<8425>、東京センチュ<8439>などのその他金融株が上昇。東レ<3402>、ゴールドウイン<8111>、ワコールHD<3591>などの繊維製品株も高い。味の素<2802>、ヤクルト<2267>、アサヒ<2502>などの食料品株も値を上げ、NTT<9432>、ソフトバンク<9434>、ネクソン<3659>などの情報・通信株も引き締まった。大和証G<8601>、野村<8604>、SBI<8473>などの証券商品先物株や、東京海上<8766>、T&DHD<8795>、MS&AD<8725>などの保険株も買われた。

 半面、オリンパス<7733>、ニコン<7731>、トプコン<7732>などの精密株が軟調。大王紙<3880>、日本紙<3863>などのパルプ・紙株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株も安い。川崎汽<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>などの海運株もさえない。

 個別では、長野計器<7715>、シンクロF<3963>などがストップ高となり、アルテリア<4423>が値上がり率トップ。半面、イーレックス<9517>、恵和<4251>がストップ安ウリ気配となり、Vテク<7717>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社