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国内市況ニュース

日経平均は153円高と3日続伸、長期金利上昇で一時伸び悩むも盛り返す―3万2000円回復=23日後場

2023-08-23 15:26:00.0

 23日後場の日経平均株価は前日比153円55銭高の3万2010円26銭と3日続伸。終値で3万2000円を回復するのは15日以来6営業日ぶり。後場は、日経平均がいったん伸び悩んだ。国内長期金利が一時0.675%に上昇し、14年1月以来9年7カ月ぶりの高水準を更新したことで、上値の重しとなった。ただ、売りは続かず、時間外取引での米株価指数先物の堅調推移をにらみ、次第に盛り返し、大引け近くには、この日の高値となる3万2039円60銭(前日比182円89銭高)まで値を上げた。

 前場は、大手格付け会社が米地銀5行を格下げし、22日のNYダウが下落した流れを受け、3万1717円91銭(同138円80銭安)と安く寄り付いた。売り一巡後は米株価指数先物高を支えに上げに転じ、前引け近くには3万1966円40銭(同109円69銭高)を付けていた。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の26円強を筆頭にダイキン<6367>が22円弱、テルモ<4543>が9円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙、電気・ガスなど30業種が値上がりし、卸売、鉱業、石油石炭製品の3業種が値下がりした。東証プライム銘柄の76.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は10億651万株、売買代金は2兆5093億円。騰落銘柄数は値上がり1410銘柄、値下がり354銘柄、変わらず70銘柄。

 業種別では、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株が堅調。住友鉱<5713>、大阪チタ<5726>、邦チタ<5727>などの非鉄金属株も高い。レンゴー<3941>、日本紙<3863>、大王紙<3880>などのパルプ・紙株や、関西電力<9503>、中部電力<9502>、九州電力<9508>などの電気・ガス株も値を上げた。JR東海<9022>、JR東日本<9020>、東急<9005>などの陸運株も買われた。太平洋セメ<5233>、TOTO<5332>、ガイシ<5333>などのガラス土石製品株や、帝人<3401>、オンワードH<8016>、デサント<8114>などの繊維製品株も物色された。

 半面、三菱商<8058>、伊藤忠<8001>、三井物産<8031>などの卸売株が軟調。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株もさえない。

 個別では、タツモ<6266>、宮越HD<6620>、エンビプロH<5698>などが値上がり率上位。半面、芝浦<6590>、ネクステージ<3186>、IDOM<7599>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社