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国内市況ニュース

日経平均は172円安と4日ぶり反落、引けにかけ安値圏推移―値がさ主力株の一角が引き続き軟調=9日後場

2023-08-09 15:18:00.0

 9日後場の日経平均株価は前日比172円96銭安の3万2204円33銭と4日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。8日の米国株式市場では、一部地方銀行の信用格付引き下げで金融株中心に売りが広がり、主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、日経平均はいったん3万2300円を下回った。その後、半導体関連株高などを支えに上げに転じ、一時3万2407円85銭(前日比30円56銭高)まで強含んだ。ただ、買いは続かず、再度軟化し、後場の早い段階で3万2175円64銭(同201円65銭安)まで値を下げた。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけては安値圏で推移した。なかで、決算絡みで値がさ主力株の一角が引き続き軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ダイキン<6367>の109円弱を筆頭にソフバンG<9984>が45円弱、NTTデータ<9613>が22円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、ゴム製品、機械など21業種が値下がりし、空運、その他製品、医薬品など12業種が値上がりした。東証プライム銘柄の54.7%が下落した。

 東証プライムの出来高は15億9355万株、売買代金は3兆8471億円。騰落銘柄数は値上がり763銘柄、値下がり1004銘柄、変わらず68銘柄。

 市場からは「決算にらみで個別株物色の色彩が強く、全般は盛り上げりに欠ける。あすのSQ(特別清算指数)算出については、建玉があまりなく、さほど影響はないとみられる。ただ、米7月CPI(消費者物価指数)の発表や3連休を控え、持ち高調整売りに傾く可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が下落。ブリヂス<5108>、TOYO<5105>、浜ゴム<5101>などのゴム製品株や、日立建機<6305>、クボタ<6326>、SMC<6273>などの機械株も安い。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、三井住友<8316>などの銀行株や、野村<8604>、大和証G<8601>、SBI<8473>などの証券商品先物株も売られた。日本紙<3863>、王子HD<3861>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株や、ENEOS<5020>、出光興産<5019>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株も値を下げた。

 半面、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が堅調。ミズノ<8022>がストップ高となり、アシックス<7936>、バンナム<7832>などのその他製品株も買われた。第一三共<4568>、エーザイ<4523>、住友ファーマ<4506>などの医薬品株も高く、神戸鋼<5406>、大平金<5541>などの鉄鋼株も値を上げた。

 個別では、菱製鋼<5632>、BEENOS<3328>、シスメックス<6869>などが値下がり率上位。半面、大阪ソーダ<4046>がストップ高となり、JESHD<6544>、レオパレス<8848>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社