ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均135円安と4日ぶり反落、一時上げ転換も再度軟化―ダイキンのマイナス寄与度90円=9日前場

2023-08-09 11:51:00.0

 9日前場の日経平均株価は前日比135円66銭安の3万2241円63銭と4日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。8日の米国株式市場では、一部地方銀行の信用格下げで金融株中心に売りが広がり、主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、日経平均は前場早々に3万2220円05銭(前日比157円24銭安)まで値を下げた。その後、半導体関連株高などを支えに上げに転じ、一時3万2407円85銭(同30円56銭高)まで強含んだ。ただ、再度軟化し、マイナス圏に押し戻され、前引けにかけてさえない展開となった。なかで、決算絡みで値がさ主力株の一角が売られ、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ダイキン<6367>の90円強を筆頭にソフバンG<9984>が49円弱、NTTデータ<9613>が23円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、機械、銀行など22業種が値下がりし、空運、その他製品、陸運など11業種が値上がりした。東証プライム銘柄の59.8%が下落した。

 東証プライムの出来高は8億612万株、売買代金は2兆304億円。騰落銘柄数は値上がり667銘柄、値下がり1098銘柄、変わらず70銘柄。

 市場からは「あす10日は、注目の米7月CPI(消費者物価指数)が発表され、さらに3連休を控えていることもあり、全般は決算絡みの個別株売買が中心だ。海外勢は夏休み入りで上値を買い進む状況にはないが、国内投資家は押し目買いに動いており、一進一退の展開だ」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が軟調。日立建機<6305>、クボタ<6326>、SMC<6273>などの機械株も安い。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、三井住友<8316>などの銀行株や、野村<8604>、大和証G<8601>、SBI<8473>などの証券商品先物株も売られた。王子HD<3861>、日本紙<3863>、大王紙<3880>などのパルプ・紙株も値を下げ、出光興産<5019>、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株もさえない。

 半面、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が堅調。アシックス<7936>、ミズノ<8022>、バンナム<7832>などのその他製品株も高い。東急<9005>、西武HD<9024>、京王<9008>などの陸運株も値を上げ、神戸鋼<5406>、大平金<5541>などの鉄鋼株も引き締まった。

 個別では、菱製鋼<5632>、シスメックス<6869>、BEENOS<3328>などが値下がり率上位。半面、大阪ソーダ<4046>がストップ高となり、JESHD<6544>、レオパレス<8848>などの上げも目立つ。

提供:ウエルスアドバイザー社