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国内市況ニュース

日経平均は521円安と大幅に4日続落、4カ月ぶり安値水準―全33業種が下落=3日後場

2023-10-03 15:23:00.0

 3日後場の日経平均株価は前日比521円94銭安の3万1237円94銭と大幅に4営業日続落。終値で6月1日(3万1148円01銭)以来約4カ月ぶりの安値水準となる。朝方から、売り優勢の展開となった。米金融引き締めの長期化観測から、2日の米債券市場で長期金利が上昇し、警戒された。先物主導で日経平均は下げ幅を拡大し、後場後半には3万1157円40銭(前日比602円48銭安)まで下押しした。その後の戻りは限定され、引けにかけてさえない展開となった。香港ハンセン指数などアジア株安も重しとして意識された。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の49円弱を筆頭に東エレク<8035>が20円強、ダイキン<6367>が18円弱と続いた。東証業種別株価指数は全33業種が値を下げ、東証プライム銘柄の90.6%が下落した。

 東証プライムの出来高は16億3126万株、売買代金は3兆7181億円。騰落銘柄数は値上がり159銘柄、値下がり1663銘柄、変わらず13銘柄。

 市場からは「米長期金利の高止まりがネックとなり、売りが広がっている。海外勢の売りに、国内機関投資家の期初の益出し売りも出ているようだ。当面、リスクオフの動きは続くとみられ、下値を探る可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、出光興産<5019>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株が下落。住友電工<5802>、東邦鉛<5707>、DOWA<5714>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株も安い。日産自<7201>、トヨタ<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>などの輸送用機器株も売られた。板硝子<5202>、太平洋セメ<5233>、東海カーボン<5301>などのガラス土石株や、東電力HD<9501>、関西電力<9503>、北陸電力<9505>などの電気・ガス株も値を下げた。

 個別では、Eガディアン<6050>、インフォMT<2492>、NISSOH<9332>などが値下がり率上位。半面、TOB(株式公開買い付け)対象のケーヨー<8168>(監理)が2日連続のストップ高となり、リズム<7769>、富士ソフト<9749>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社