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国内市況ニュース

日経平均276円高と大幅に6日続伸、米国株高で買い先行―ファーストリテが指数をけん引=14日前場

2023-04-14 11:49:00.0

 14日前場の日経平均株価は前日比276円14銭高の2万8433円11銭と大幅に6営業日続伸。朝方は、13日の米国株高を受け、買いが先行した。同日に発表された米3月PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り、インフレ圧力が和らぐとともにFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ打ち止め観測が強まり、安心感につながった。先物に断続的な買いが入ったこともあり、日経平均は上げ幅を拡大し、一時2万8515円51銭(前日比358円54銭高)まで上伸した。その後は、戻り売りに上値が重くなったが、下値も限定された。なかで、23年8月期の業績予想を上方修正したファーストリテイリング<9983>が急騰し、プラス寄与度が277円強と突出し、指数をけん引した。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、小売、倉庫運輸関連など25業種が値上がりし、海運、空運、繊維製品など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の63.8%が上昇した。

 なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション4月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は2万8519円43銭。東証プライムの出来高は5億5902万株、売買代金は1兆5274億円。騰落銘柄数は値上がり1172銘柄、値下がり551銘柄、変わらず112銘柄。

 市場からは「ファーストリテ1銘柄で指数を押し上げた格好だ。業績が良いとはいえ、さすがにやり過ぎだ。日経平均は6日の2万7500円絡みの水準から短期間で1000円も上昇し、ここからの一段高は容易ではない。当面は売り物をこなしつつ、値固めに移行するのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>などの卸売株が上昇。7&iHD<3382>、ローソン<2651>、ABCマート<2670>などの小売株や、上組<9364>、三井倉HD<9302>などの倉庫運輸関連株も高い。INPEX<1605>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株も引き締まった。マルハニチロ<1333>、サカタのタネ<1377>などの水産・農林株も堅調。任天堂<7974>、イトーキ<7972>、クリナップ<7955>などのその他製品株も値を上げた。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株もさえず、東レ<3402>、帝人<3401>などの繊維製品株も安い。

 個別では、Sansan<4443>、大黒天<2791>、ブックオフH<9278>などが値上がり率上位。半面、東名<4439>がストップ安となり、PRTIME<3922>、フィルC<3267>などの下げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社