ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均は252円安と大幅に3日続落、日銀「金利再修正論浮上」報道も重し=23日前場

2023-10-23 11:55:00.0

 23日前場の日経平均株価は前週末比252円24銭安の3万1007円12銭と大幅に3営業日続落し、安値引け。前週末の米国株式市場で、長期金利の高止まりや中東情勢の緊迫化を背景に主要株価指数がそろって下落した流れを受け、朝方は売りが先行した。「日銀で長短金利操作の再修正論が浮上してきた」との一部報道も重しなった。時間外取引での米株価指数先物高を支えに下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化し、前引けにかけて下げ幅拡大の流れとなった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の55円弱を筆頭にアドバンテスト<6857>が34円強、ソフバンG<9984>が22円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、石油石炭製品、鉱業、鉄鋼、精密など26業種が値下がりし、医薬品、水産・農林、電気・ガスなど7業種が値上がりした。東証プライム銘柄の66.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は5億1379万株、売買代金は1兆3680億円。騰落銘柄数は値上がり501銘柄、値下がり1099銘柄、変わらず59銘柄。

 市場からは「日銀の金利再修正論浮上とのニュースについては、いつ実施するかのタイミングの問題であり、あまり神経質になる必要はないのではないか。ただ、決算を控えて動きにくいのは確かだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>、出光興産<5019>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が軟調。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、大平金<5541>などの鉄鋼株も安い。オリンパス<7733>、HOYA<7741>などの精密株や、レーザーテク<6920>、ルネサス<6723>、キーエンス<6861>などの電機株も売られた。住友鉱<5713>、邦チタ<5727>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、サワイGHD<4887>などの医薬品株が上昇。ニッスイ<1332>、マルハニチロ<1333>などの水産・農林株が引き締まり、中部電力<9502>、中国電力<9504>、北陸電力<9505>などの電気・ガス株も高い。

 個別では、霞ヶ関キャピ<3498>、アンビス<7071>、アルインコ<5933>などが値下がり率上位。半面、物語コーポ<3097>、資生堂<4911>、三信電気<8150>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社