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国内市況ニュース

日経平均は369円安と4日ぶり大幅反落、米株安に円高も重し―東証プライム銘柄9割超が下落=5日前場

2023-04-05 11:47:00.0

 5日前場の日経平均株価は前日比369円53銭安の2万7917円89銭と4日ぶりに大幅反落。取引時間中での2万8000円割れは3日ぶり。朝方は、広範囲に売りが先行した。現地4日に発表された米2月JOLTS(雇用動態調査)で、求人件数が市場予想を下回り、景気減速への懸念から、米国株式が下落。円高・ドル安も重しとなり、日経平均は軟化。先物にまとまった売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万7906円63銭(前日比380円79銭安)まで下押した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で停滞した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の55円弱を筆頭にファナック<6954>が25円強、ダイキン<6367>が17円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、石油石炭製品、卸売など32業種が値下がりし、海運の1業種が値上がりした。東証プライム銘柄の93%が下落した。

 東証プライムの出来高は5億7380万株、売買代金は1兆3932億円。騰落銘柄数は値上がり107銘柄、値下がり1708銘柄、変わらず20銘柄。

 市場からは「米株の上昇が止まり、円高に傾き、利益確定売りが膨らんできた。もともと日経平均は2万8000円を超えた後に調整するパターンを繰り返しており、きのうが目先ピークだったとみられる。米国ではスタグフレーション(インフレと景気後退の同時進行)への警戒があり、調整局面入りの可能性が高まっている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株が下落。ENEOS<5020>、出光興産<5019>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品や、伊藤忠<8001>、三井物<8031>、住友商<8053>などの卸売株も安い。東レ<3402>、帝人<3401>などの繊維製品株も軟調。ダイキン<6367>、コマツ<6301>、日立建機<6305>、クボタ<6326>などの機械株や、トヨタ<7203>、日産自<7201>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>などの輸送用機器株も売られた。

 半面、川崎汽<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>などの海運株が堅調。

 個別では、力の源HD<3561>、アクシージア<4936>、Appier<4180>などが値下がり率上位。半面、ダイワボHD<3107>、安永<7271>、東洋建<1890>などが値上がり率上位。

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