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国内市況ニュース

日経平均は515円高と大幅反発、米株高に日銀短観が支え―一時は終値でのバブル後高値を上回る=3日前場

2023-07-03 11:50:00.0

 3日前場の日経平均株価は前週末比515円69銭高の3万3704円73銭と大幅反発。一時は、6月16日に付けた終値ベースでのバブル経済崩壊後の最高値(3万3706円08銭)を上回った。

 朝方は、買いが先行した。前週末に発表された米5月PCE(個人消費支出)デフレーターの伸びが鈍化し、インフレへの警戒感が和らぎ、米主要株価指数が軒並み上昇。日銀が3日の取引開始前に発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)での景況感改善も支えとなった。海外投資家の買い観測とともに、日経平均は上げ幅を拡大し、一時3万3738円30銭(前週末比549円26銭高)まで上伸した。その後いったん伸び悩んだが、買い気は根強く前引けにかけて引き締まった。なかで、値がさ主力株を中心に広範囲に物色された。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の83円強を筆頭にダイキン<6367>が65円弱、アドバンテスト<6857>が57円弱と続いた。東証業種別株価指数では、全33業種が値上がりした。東証プライム銘柄の85.1%が上昇した。

 東証プライムの出来高は7億5050万株、売買代金は1兆8119億円。騰落銘柄数は値上がり1562銘柄、値下がり222銘柄、変わらず49銘柄。

 市場からは「米株上昇に、日銀短観で製造業の回復が示され、投資家心理が好転した。決算発表を控えていることもあり、このまま調子良くは上がらないだろうが、上昇トレンドに変わりはない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、コマツ<6301>、日立建機<6305>、SMC<6273>などの機械株が上昇。川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も高く、ファナック<6954>、ソニーG<6758>、TDK<6762>などの電機株も買われた。信越化<4063>、富士フイルム<4901>、資生堂<4911>などの化学株や、三菱商<8058>、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>などの卸売株も値を上げた。東レ<3402>、帝人<3401>、東洋紡<3101>などの繊維製品株や、SUMCO<3436>、三益半導<8155>などの金属製品株も引き締まった。

 個別では、ダイセキS<1712>、ミクニ<7247>、三光合成<7888>などが値上がり率上位。半面、テスHD<5074>、ファイズHD<9325>、スターマイカ<2975>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社