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国内市況ニュース

日経平均は112円高と続伸、終値ベースの年初来高値を上回る―主要企業の好業績で心理改善=25日前場

2023-04-25 11:49:00.0

 25日前場の日経平均株価は前日比112円52銭高の2万8706円04銭と続伸。18日に付けた終値ベースの年初来高値2万8658円83銭を上回る水準となる。

 朝方は、広範囲に買いが先行した。24日の米国株式は高安まちまちながら、24日引け後に24年3月期業績予想で最高利益見通しを示したニデック<6594>など主要企業の好業績発表が投資家心理の改善につながった。先物買いを交えて日経平均は上げ幅を拡大し、前場早々に2万8806円69銭(前日比213円17銭高)まで上昇した。ただ、年初来高値圏で利益確定売りも出やすく、2万8670円85銭(同77円33銭高)まで押し戻される場面もあった。その後の戻りは限定され、前引けにかけては2万8700円近辺で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の15円強を筆頭に、アドバンテスト<6857>が14円強、信越化<4063>が6円強と続き半導体関連株が並んだ。東証業種別株価指数(全33業種)では、証券商品先物、その他製品、陸運など29業種が値上がりし、鉄鋼、電気・ガスなど4業種が値下がりした。東証プライム銘柄の74.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は4億8662万株、売買代金は1兆1879億円。騰落銘柄数は値上がり1371銘柄、値下がり383銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「今期業績予想は保守的な数字が出てくるとみていたが、ニデックのようにいい意味で期待を裏切られ、全体的な上げにつながった。ただ、日銀の金融政策決定会合(27−28日)や、ゴールデンウイーク、さらにFOMC(米連邦公開市場委員会、5月2−3日)を控えており、それらを通過するまでは盛り上がりにくい環境にある」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604>、大和証G<8601>などの証券商品先物株が堅調。任天堂<7974>、コクヨ<7984>などのその他製品株も高い。西武HD<9024>、阪急阪神<9042>、ヤマトHD<9064>などの陸運株や、上組<9364>、渋沢倉<9304>などの倉庫運輸関連株も値を上げた。大和ハウス<1925>、鹿島<1812>、大成建設<1801>などの建設株も引き締まり、三井住友<8316>、みずほ<8411>、三住トラスト<8309>などの銀行株も買われた。三井物産<8031>、三菱商<8058>、住友商<8053>などの卸売株も物色された。

 半面、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株が軟調。東電力HD<9501>、東ガス<9531>などの電気・ガス株も安く、ANA<9202>、JAL<9201>などの空運株もさえない。

 個別では、東名<4439>、ダイセキS<1712>、乃村工芸<9716>などが値上がり率上位。半面、楽天銀行<5838>、ブラインド<7989>、トレファク<3093>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社