投資信託への資金流出入速報(月一回更新)
純資金流入額は1兆6,297億円、前月から減少も高水準継続-2025年2月推計資金流出入
2025-03-12
ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2025年2月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1兆6,297億円の純資金流入となり、21カ月連続の流入超過となった。NISA(少額投資非課税制度)の2025年非課税投資枠での一括購入などで2兆円超えとなった前月からは減少したものの、ウエルスアドバイザーのデータのある1997年4月以降で見て3番目となる高水準な純資金流入となった。
ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」が1兆2,549億円の純資金流入となり、56カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。純資金流入額は前月比では36.6%減となった。アクティブファンドが同4.6%減と小幅減少にとどまった一方、前月にNISA2025年枠での購入により純資金流入額が膨らんだパッシブファンドは同48.8%減と大幅に減少した。
国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が7,705億円の純資金流入となり18カ月連続で全カテゴリーにおける純資金流入額トップ。「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が4,311億円の純資金流入で第2位となった。
個別ファンドでは、全ファンドにおける純資金流入額上位25ファンドのうち20ファンド(前月は24ファンド)を国際株式型が占めた。個別全ファンド中の純資金流入トップは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」。1,859億円の純資金流入となり、4カ月連続のトップとなった。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,794億円の純資金流入で第2位となった。
その他では、21日設定の「野村 マッコーリー・プライベート・インフラ・ファンド」が851億円の純資金流入となり、個別全ファンド中で第4位となった。同ファンドは、先進国を中心とした世界各国の非上場インフラ企業の株式(非上場インフラ株)を実質的な主要投資対象とする。
図表1:大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2025年2月はウエルスアドバイザー推計値
国内株式型は前月比3.3倍超、225連動型ファンドへの流入拡大
大分類別で「国内株式型」が1,793億円の純資金流入となり、国際株式型に続く第2位となった。純資金流入額は前月比3.3倍超となった。けん引役は日経225連動型ファンドで、純資金流入額は1,436億円と前月の516億円から拡大した。2025年2月の日経平均株価が前月比▲6.11%と大幅に下落する中で、戻りを見込んだ投資家の買いが膨らんだ。個別ファンドでは、「日経225ノーロードオープン」が365億円の純資金流入で、個別全ファンド中で第7位となった。
「バランス型」が834億円の純資金流入となり、大分類別で第3位となった。カテゴリー別では「バランス」が596億円の純資金流入で全カテゴリー中第6位、「成長」が161億円の純資金流入で同第9位となった。
図表2:2025年2月の純資金流入額上位10ファンド
※ウエルスアドバイザー推計値
※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください