人生100年時代FORUM イベントレポート 人生100年時代FORUM イベントレポート

プラチナ講演
三菱UFJアセットマネジメント株式会社

個別企業調査と銘柄本位のアクティブ運用で
顧客の資産の最大化を目指す

  • 三菱UFJアセットマネジメント株式会社投信営業第一部 チーフマネジャー
     刈谷 明子氏
  • Baillie Gifford & Co.クライアント・リレーションシップ・マネージャー
     岩澤 一史氏

マクロ要因が不透明でも投資哲学は変えない

刈谷:
ベイリー・ギフォードは英国スコットランドで100年の歴史を持つ運用会社ですね。
岩澤:
パートナーシップ制による安定した経営体制で、長期的な視点に立ち、お客様の資産の最大化を目指しています。長期投資を哲学としており、徹底した銘柄調査に基づき、5年先、10年先にわたり成長が期待される銘柄に投資することで、高い運用成果につなげていきます。
お客様とのお付き合いも長期にわたっており、長期投資が基本の年金基金からも高い評価をいただいています。
運用スタイルは、個別企業の徹底的な調査と討論に基づく銘柄本位のアクティブ運用です。独自のリサーチを行い、企業との対話を非常に重視します。また、ジャーナリストや学術機関など多様な情報源から社会や経済の大きな流れをとらえていることも特徴といえます。
刈谷 明子氏

三菱UFJアセットマネジメント株式会社
投信営業第一部 チーフマネジャー
刈谷 明子

刈谷:
成長銘柄を早期に発掘する力があるとの定評がありますが、具体的な例をご説明ください。
岩澤 一史氏

Baillie Gifford & Co.
クライアント・リレーションシップ・マネージャー
岩澤 一史

岩澤:
マクロ要因が不透明な中でも投資哲学を変えずに、10年、またはそれ以上先を見据えて投資を行っています。例えばアマゾン・ドット・コム。当社は、スマートフォンが世に出る前の2004年から同社株を保有していました。経営陣が長期的な視点に立った経営を実践している点を評価し、10年後には世界で最も大きく最も収益性の高い小売企業になるだろうと、その成長性を見出していました。
またテスラについては2013年から投資しています。当時、電気自動車は高価で生産台数も今ほど多くありませんでした。しかし、CEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏には手頃な価格のたくさんの車種を生産する計画がありました。実際、現在の生産台数は当時の100倍に拡大しており、近い将来には200倍も見えてきています。電気自動車は非常に速いスピードで普及しています。その中心にいるのがテスラで、今後もその恩恵を受けていくことが期待されます。
刈谷:
市場に先立って投資のチャンスがある半面、大きなリスクも伴います。
岩澤:
長期投資は平坦な道のりではなく、短期的には株価が大きく変動することもあります。我々の投資戦略では2004年以降、多くの銘柄が数十%の株価下落を経験しています。テスラの場合、最大で67%の下落を記録したこともあります。その一方で、長期保有することにより83倍のリターンを生み出しています。株価のダウンサイドは最大マイナス100%ですが、アップサイドは無限大です。そのアップサイドのために、多くの時間を割いてリサーチを行っています。
刈谷:
大きく下落してもまた大きく復活して、結果的に大きなリターンを生み出した例ですね。足元で株価が下がっているモデルナはいかがでしょうか。
岩澤:
モデルナは2018年のIPO(新規株式公開)時に投資しています。新型コロナワクチンのイメージが強いと思いますが、我々はテクノロジー会社とみなしています。メッセンジャーRNAという技術を使ってワクチンや医薬品を生み出す会社です。株価は軟調に推移していますが、我々は2023年前半に同社のCEOと直接面談し、今後の充実したパイプライン(新薬候補)など長期的に大きな成長機会があることを確認しました。
刈谷:
企業の経営者と直接面談できる関係があるのですね。
岩澤:
早期から長期にわたり株式を保有してきた結果、経営者との信頼関係が築くことができ、確信を持った長期投資が可能になっています。

図表1:銘柄選定の重要性

図表1:銘柄選定の重要性

上記はイメージ図です。
出所:Hendrik Bessembinder他著『Do Global Stocks Outperform US Treasury Bills?』(2019)を基に三菱UFJアセットマネジメント作成(期間)1990年~2018年
株式価値とは、当該期間において、その銘柄に投資したことによる収益を表しています(当該期間中の配当再投資を含む株式リターンー米国の1ヵ月物の財務省証券のリターン)。
上記は、過去の実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。表示桁未満の数値がある場合、四捨五入しています。

ヘルスケアや「移動手段」では技術革新が起きるだろう

刈谷:
社会の変化が激しいなか、5年後、10年後の未来をどのように予想しているのか、注目する分野や企業について教えてください。
岩澤:
我々は、個別銘柄選択に基づくボトムアップ・アプローチを採用しているのでマクロ見通しは持ちません。しかし、ボトムアップの中で見えてくる興味深いテーマはあります。
例えば、ヘルスケアなどでは技術革新が起きると考えています。先ほどのモデルナにも関係しますが、遺伝子解析にかかる費用が大きく低下しています。これにより、個々人の遺伝子に合ったワクチンをつくることができます。モデルナのCEOは「かかりつけ医で血液検査をして、その人の遺伝子に合ったワクチンを供給する、いわゆるアプリケーションストアのようなものを作っていきたい」と述べています。また、移動手段の分野でも革命的な技術の進歩が予想され、米ジョビー・アビエーションは空飛ぶタクシーの商用化やライドシェアを目指しています。すでに規制当局の認証を受けており、同社の株は、同社幹部を除いては日本のトヨタ自動車の次に我々が保有しています。
刈谷:
当社では、ベイリー・ギフォードのLTGG(ロング・ターム・グローバル・グロース)戦略を活用した投資信託を提供しています。LTGG戦略では、2004年の運用開始以降、アマゾン・ドット・コムやテスラ、エヌビディアなどの成長企業を早期に発掘して投資することで、全世界株式より高いリターンを上げています。シミュレーションによると、同戦略の運用開始当初の2004年2月末から2023年9月末まで毎月10万円ずつ積み立て投資していた場合、投資元本2,350万円に対して資産評価額は約1億2,300万円でした。非課税期間が無期限化され、長期で大きく増やすことによってより大きな節税メリットが生かせる新NISA(少額投資非課税制度)の有効な選択肢として、ご検討いただければと思います。

図表2:ベイリー・ギフォード社のLTGG戦略とは?

図表2:ベイリー・ギフォード社のLTGG戦略とは?

上記は、現時点のものであり、将来変更される可能性があります。
出所:ベイリー・ギフォード・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)リミテッドの資料を基に三菱UFJアセットマネジメント作成

岩澤:
長期投資を実践されている方も、これから実践される方も、長期投資による複利効果をぜひ実感していただきたいと考えています。当社の運用戦略が、皆様の長期的な資産形成のお手伝いをできればと願っています。

上記は、2023年6月末時点におけるベイリー・ギフォード社の戦略で保有している銘柄の一例を紹介したものです。したがって、個別銘柄の推奨を目的とするものではなく、同戦略および同戦略を活用した投資信託において上記銘柄を組み入れることを保証するものではありません。

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