健康寿命という言葉をご存じでしょうか。健康上の問題によって日常生活が制限されずに生活できる期間のことを指し、厚生労働省のデータによると男性は約72年、女性は約75年となっています。この年齢を超えると少しずつ病気や介護の心配が出てくる方が増えるようですが、人生100年時代といわれる現在、健康寿命を超えても自分らしく生きたいものです。
現役時代を20歳~60歳までの40年間とすると、この間の労働時間は約10万時間に達します。一方でセカンドライフを60歳から100歳までとし、睡眠時間などを除き1日のうちで自由に使える時間を11時間とすると、40年間で約16万時間に達します。同じ40年間でも現役時代よりもセカンドライフのほうが自由に使える時間はずっと長いのです(図表①)。その時間を有意義に過ごすためには、お金や健康に関する準備や計画が欠かせません。
メットライフ生命保険株式会社
金融法人部門 第4営業統括部 第3営業部 マネージャー
平 浩志氏
図表1:100歳人生における2つの40年
お金の準備のコツは、「色分け」することにあります(図表②)。ご自身の総金融資産を、老後生活資金のような「使い道が決まっているお金」と、「それ以外のお金」に大きく分けてみます。使い道が決まっているお金は預金など、確実な方法で保有するのがいいでしょう。「それ以外のお金」は、さらに「自由に使えるお金」と「何かあった時のお金」に分けます。自由に使えるお金はまさに余裕資金であり、いわば人生を楽しむためのお金です。
図表2:お金の色分け
一方で何かあった時のお金は、相続や病気、そして介護などで必要となるお金です。このように「お金の色分け」をすると、これからご自身にとって、どんなお金をどのような方法で準備するべきなのかを「見える化」することができます。
次は健康への準備について考えましょう。当社が毎年実施している「全国47都道府県大調査」では、半数以上の方が老後の健康面に心配や不安を感じており、ご自身の介護や認知症についての関心も高いようです。特に介護は、年齢が高くなるにつれて要介護(要支援)の認定者の割合が増える傾向にあります。さらに公的介護保険の範囲外の費用に対して必要と考える資金総額は平均で3,000万円以上との調査結果もあります。やはり健康寿命を超えても自分らしく生きるためには、介護への準備を講じるかどうかがとても重要になってきます。
ご自身が将来介護を受けることになったときのための「介護準備活動」を当社では「介活」と呼んでいます。これは介護が必要になっても、人生100年時代を自分らしく過ごていただくためのさまざまな準備や、より良いケアライフを送るための活動を総称する言葉でもあります。
介活では、「誰にサポートをお願いしたいか」「どこで介護生活を送りたいか」「お金はどのように準備するか」の3つについてご家族と一緒に考えていただくことが大切だと考えています。というのも介護に関する悩みやトラブルは、この3つに起因することが多いからです。
この3つを具体的に考える手段として当社独自の「介活ノート」を作成しました。内容の一部を拡大したものが図表③です。この項目を埋めていくことで介護に対する自分の想いや希望を整理・表明しておくことが準備の第一歩になります。
図表3:介活ノート
例えば「誰にサポートをお願いしたいか」では、家族以外にもホームヘルパーなど専門職の方に依頼するという選択肢もあります。介護離職などが大きな社会問題となる中、家族だけに頼らないような介護のあり方を事前に考えておくことが肝心です。
次の「どこで介護生活を送りたいか」も同様にさまざまな選択肢が考えられます。自宅の場合はリフォームするのかしないのか、二世帯住宅や子どもの家という選択肢はあるか。介護施設に入居するならどのような施設をイメージしていて、その費用はどうするかなど、介護リスクを具体的に考えるきっかけとして介活ノートを活用してほしいと思います。家族の状況によって最適解は異なりますから、家族間での話し合いも重要です。その際にも介活ノートは役立つでしょう。
不安なことやわからないことがあれば、三井住友銀行の担当者に相談するのも一案です。介活に関するアドバイスや専門家の紹介など、力になってくれるはずです。人生100年時代を自分らしく生きるためには「お金の色分けをする」「介護リスクを踏まえた準備をする」を念頭に、困ったときは三井住友銀行に相談すると覚えておいてください。
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