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国内市況ニュース

日経平均は445円高と大幅続伸、欧米株上昇で買い優勢―中国経済指標も後押し=15日前場

2023-09-15 11:46:00.0

 15日前場の日経平均株価は前日比445円42銭高の3万3613円52銭と大幅続伸。朝方は、14日の欧米株式市場で主要株価指数が軒並み上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。欧州ではECB(欧州中央銀行)が10会合連続で政策金利の引き上げを決定したが、利上げ打ち止めの可能性を示唆。米国では堅調な8月小売売上高などが評価され、経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が高まり、投資家心理が改善した。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は上げ幅を拡大し、前場終盤には3万3634円31銭(前日比466円21銭高)まで上伸した。

 日本時間午前11時に発表された中国8月の鉱工業生産、小売売上高はそれぞれ前年同月比で4.5%増(市場予想は3.9%増)、4.6%増(同3.0%増)と7月から伸びが拡大し、市場予想を上回り、相場を後押しする要因となった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の67円強を筆頭にファストリテ<9983>が54円弱、ソフバンG<9984>が23円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、石油石炭製品、鉱業、電気・ガス、不動産など31業種が値上がりし、空運、小売の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の72.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は9億2907万株、売買代金は2兆1971億円。騰落銘柄数は値上がり1328銘柄、値下がり450銘柄、変わらず57銘柄。

 市場からは「欧米株高に中国経済指標の堅調さもプラス作用した。買い戻しに走り、慌てて買いを入れた向きもいるようだ。ただ、来週にはFOMC(米連邦公開市場委員会、19−20日開催)などが控えており、このまま一本調子の上げは考えにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ENEOS<5020>、出光興産<5019>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が堅調。東電力HD<9501>、中部電力<9502>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株も高い。三菱地所<8802>、東建物<8804>、住友不<8830>などの不動産株や、大王紙<3880>、日本紙<3863>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株も値を上げた。日産自<7201>、トヨタ<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株がさえない。H2Oリテイ<8242>、良品計画<7453>、マツキヨココ<3088>などの小売株も安い。

 個別では、エニカラー<5032>、TBASE<3415>、ネクステージ<3186>などが値上がり率上位。半面、MSOL<7033>がストップ安となり、Hamee<3134>、ブラス<2424>などの下げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社