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国内市況ニュース

日経平均19円安と小反落、米株安・円高で売り先行も一時プラス転換―半導体関連の上げ目立つ=21日前場

2023-04-21 11:49:00.0

 21日前場の日経平均株価は前日比19円33銭安の2万8638円24銭と小反落。朝方は、売りが先行した。20日の米国株式市場は、低調な経済指標や決算を受け主要3指数が下落。円高・ドル安も重しとなり、日経平均は前場の早い段階で2万8549円83銭(前日比107円74銭安)まで値を下げた。その後、上げに転じ、2万8778円37銭(同120円80銭高)まで値を上げる場面もあった。東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が指数を押し上げた。ただ、買いは続かず、利益確定売りに再度マイナス圏入りし、前引けにかけて小安い水準で推移した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の44円強を筆頭にソフバンG<9984>が20円強、TDK<6762>が5円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、機械、電気・ガス、金属製品など16業種が値上がりし、銀行、鉱業、保険など17業種が値下がりした。東証プライム銘柄の51.9%が上昇したが、メガバンク、自動車などの主力大型株がさえず、TOPIX(東証株価指数)は前日比1.28ポイント安の2038.45ポイントと3日続落した。

 東証プライムの出来高は5億2353万株、売買代金は1兆2898億円。騰落銘柄数は値上がり953銘柄、値下がり742銘柄、変わらず140銘柄。

 市場からは「利益確定売りが上値を抑えているが、海外投資家の資金が流入し、指数を支えている。海外マネーは先物中心の質の悪い投機筋から、腰を据えて現物株を仕込む中・長期的な投資家にシフトしており、上昇相場への期待は続いている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、りそなHD<8308>などの銀行株が軟調。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も安い。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、SOMPOH<8630>などの保険株も売られた。HOYA<7741>、オリンパス<7733>などの精密株や、日産自<7201>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、ディスコ<6146>、ローツェ<6323>、三井ES<7003>などの機械株が上昇。東電力HD<9501>、北陸電力<9505>、九州電力<9508>などの電気・ガス株も高い。SUMCO<3436>、三益半導<8155>などの金属製品株や、信越化<4063>、信越ポリ<7970>、ゼオン<4205>などの化学株も値を上げた。日清食HD<2897>、コカコーラ<2579>などの食料品株も引き締まった。

 個別では、ポピンズ<7358>、Wスコープ<6619>、ブレインパッド<3655>などが値下がり率上位。半面、Jマテリアル<6055>、タツモ<6266>、サムコ<6387>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社