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日経平均は３０２円高と大幅に３日続伸、米株高にアジア株上昇も後押し―３万２５００円回復＝３０日前場

2023-08-30 11:49:00.0

　３０日前場の日経平均株価は前日比３０２円７５銭高の３万２５２９円７２銭と大幅に３日続伸。取引時間中での３万２５００円回復は１４日以来半月ぶりとなる。朝方は、買いが先行した。２９日の米国株式市場では、低調な経済指標により追加利上げ観測が後退し、長期金利の低下とともに主要株価指数がそろって上昇。この流れを受け、日経平均は上げ幅を拡大した。香港ハンセン指数などアジア株の上昇も後押しし、前場終盤には３万２５５７円４５銭（前日比３３０円４８銭高）まで上伸した。中で、半導体・電子部品関連株を中心に堅調だった。

　日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の５２円強を筆頭に京セラ<6971>が１６円強、アドバンテス<6857>が１６円強と続いた。東証業種別株価指数（全３３業種）では、精密、機械、電機、銀行など２８業種が値上がりし、小売、電気・ガスなど５業種が値下がりした。東証プライム銘柄の６１．０％が上昇した。

　東証プライムの出来高は５億８７９６万株、売買代金は１兆４７７０億円。騰落銘柄数は値上がり１１１９銘柄、値下がり６３２銘柄、変わらず７９銘柄。

　市場からは「きょうは２５日移動平均線に続き、１３週線をも上抜き、短期筋が慌てて買い戻しに動いたのだろう。ただ、この辺は商いが多い価格帯であり、ここから先は利益確定売りをこなしながらの展開になる」（中堅証券）との声が聞かれた。

　業種別では、ＨＯＹＡ<7741>、オリンパス<7733>、東精密<7729>などの精密株が堅調。クボタ<6326>、菱重工<7011>、ＳＭＣ<6273>などの機械株も高く、ファナック<6954>、ＴＤＫ<6762>、村田製<6981>、ニデック<6594>などの電機株も買われた。りそなＨＤ<8308>、みずほ<8411>、千葉銀<8331>、楽天銀行<5838>などの銀行株も値を上げた。大和証Ｇ<8601>、野村<8604>、マネックスＧ<8698>などの証券商品先物株や、オリックス<8591>、オリコ<8585>などのその他金融株も引き締まった。トヨタ<7203>、三菱自<7211>、ホンダ<7267>などの輸送用機器株も物色された。

　半面、高島屋<8233>、Ｊフロント<3086>、７＆ｉＨＤ<3382>などの小売株が軟調。東電力ＨＤ<9501>、東北電<9506>、北海電<9509>などの電気・ガス株も売られ、ニッスイ<1332>、マルハニチロ<1333>などの水産・農林株もさえない。

　個別では、ヨシムラＦＨ<2884>、芝浦<6590>、カナデン<8081>などが値上がり率上位。半面、コジマ<7513>、エーアイテイ<9381>、デジハＨＤ<3676>などが値下がり率上位。

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