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国内市況ニュース

日経平均は330円安と大幅反落、終盤にかけ上値重い―値がさ株中心に引き続き軟調=4日後場

2023-07-04 15:17:00.0

 4日後場の日経平均株価は前日比330円81銭安の3万3422円52銭と大幅反落。朝方は、きのう日経平均が大幅に上昇し、バブル経済崩壊後の最高値を更新した反動で、利益確定売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場後半には3万3338円78銭(前日比414円55銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、後場終盤にかけて上値の重い動きとなった。値がさ株中心に引き続き軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、第一三共<4568>の69円弱を筆頭にダイキン<6367>が27円強、ファストリテ<9983>が26円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、パルプ・紙、ゴム製品、機械など27業種が値下がりし、銀行、保険、海運など6業種が値上がりした。東証プライム銘柄の62.7%が下落した。

 東証プライムの出来高は14億6556万株、売買代金は3兆3933億円。騰落銘柄数は値上がり616銘柄、値下がり1152銘柄、変わらず67銘柄。

 市場からは「きのう大きく上昇しただけに、水準的にも利益確定売りが出て当然だろう。米現地4日は独立記念日で休場となり、外国人投資家は手控えているとみられるが、休み明けに彼らがどうアクションを起こすかが注目される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、アステラス薬<4503>、中外薬<4519>、大塚HD<4578>などの医薬品株が軟調。王子HD<3861>、大王紙<3880>、北越コーポ<3865>などのパルプ・紙株や、ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株も安い。コマツ<6301>、日立建機<6305>、SMC<6273>などの機械株や、三菱倉<9301>、上組<9364>などの倉庫運輸関連株も売られた。中部電力<9502>、北陸電力<9505>、九州電力<9508>などの電気・ガス株もさえず、伊藤忠<8001>、三井物産<8031>、三菱商<8058>などの卸売株も値を下げた。

 半面、りそなHD<8308>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株が上昇。T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>、かんぽ生命<7181>などの保険株も高く、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も引き締まった。

 個別では、テスHD<5074>、長野計器<7715>、AndDo<3457>などが値下がり率上位。半面、ネクステージ<3186>、日東精<5957>、千葉興銀<8337>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社