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国内市況ニュース

日経平均は220円高と大幅続伸、米株高で買い先行―終値でのバブル後最高値を一時上回る=12日前場

2023-06-12 11:47:00.0

 12日前場の日経平均株価は前週末比220円39銭高の3万2485円56銭と大幅続伸。一時は、終値ベースでのバブル経済崩壊後の最高値(6日3万2506円78銭)を上回った。朝方は、前週末の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、買いが先行した。株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、一時3万2517円68銭(前週末比252円51銭高)まで上伸した。その後は一服商状ながら、前引けにかけて高値圏で推移した。前週末に株価指数先物・オプション6月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出を無事通過し、手掛けやすくなったとの見方もあった。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の26円強を筆頭にソフバンG<9984>が21円強、東エレク<8035>が17円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、繊維製品、精密、医薬品、電機など27業種が値上がりし、海運、陸運、建設など6業種が値下がりした。東証プライム銘柄の80%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億8123万株、売買代金は1兆4871億円。騰落銘柄数は値上がり1466銘柄、値下がり299銘柄、変わらず67銘柄。

 市場からは「前週末のメジャーSQ通過で需給がすっきりし、改めて海外投資家の継続買いが注目される。相変わらず年金は売りに回っているが、個人投資家も参戦しつつあり、一段上を狙っているとみられる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東レ<3402>、デサント<8114>、ゴールドウイン<8111>などの繊維製品株が堅調。HOYA<7741>、オリンパス<7733>、島津製<7701>などの精密株や、中外薬<4519>、エーザイ<4523>、小野薬<4528>などの医薬品株も高い。東エレク<8035>、ファナック<6954>、TDK<6762>などの電機株も買われ、リクルートH<6098>、エムスリー<2413>などのサービス株も値を上げた。NTTデータ<9613>、トレンド<4704>、ネクソン<3659>などの情報・通信株や、クボタ<6326>、オークマ<6103>、SMC<6273>などの機械株も物色された。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が下落。京成<9009>、近鉄GHD<9041>、東急<9005>などの陸運株も安く、積水ハウス<1928>、大林組<1802>、清水建<1803>などの建設株も売られた。

 個別では、HEROZ<4382>、ベステラ<1433>がストップ高カイ気配となり、フリービット<3843>などの上げが目立つ。半面、マースGHD<6419>、ポールHD<3657>、エイチーム<3662>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社