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国内市況ニュース

日経平均は208円安と大幅続落、上げ転換後に再度軟化―東証プライム銘柄の7割超が下落=20日前場

2023-06-20 11:49:00.0

 20日前場の日経平均株価は前日比208円48銭安の3万3161円94銭と大幅続落。朝方は、売りが先行した。19日の米国市場は奴隷解放記念日の祝日で休場ながら、欧州株式市場で主要株価指数が軒並み下落し、重しとなった。その後、日経平均は持ち直し、上げに転じる場面もあった。中国人民銀行(中央銀行)が20日、事実上の政策金利に当たる最優遇貸出金利(LPR)1年物を0.10%引き下げ、下支え要因として意識された。ただ、買いは続かず、再び軟化。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前引け近くに3万3089円02銭(前日比281円40銭安)まで下落した。なかで、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社による買い増しが明らかとなった5大商社株は急伸後に伸び悩んだ。

 日経平均マイナス寄与度では、KDDI<9433>の14円弱を筆頭にファナック<6954>が13円強、リクルートH<6098>が12円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、保険、証券商品先物、鉄鋼など31業種が値下がりし、卸売、海運の2業種が値上がりした。東証プライム銘柄の73.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億8278万株、売買代金は2兆693億円。騰落銘柄数は値上がり420銘柄、値下がり1349銘柄、変わらず65銘柄。

 業種別では、東京海上<8766>、SOMPOH<8630>、MS&AD<8725>などの保険株が下落。野村<8604>、SBI<8473>などの証券商品先物株も安い。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、東製鉄<5423>などの鉄鋼株や、リクルートH<6098>、エムスリー<2413>などのサービス株も値を下げた。浜ゴム<5101>、ブリヂス<5108>などのゴム製品株もさえず、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株も売られた。

 半面、三菱商<8058>、三井物<8031>、丸紅<8002>などの卸売株が高い。商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株も引き締まった。

 個別では、ニーズウェル<3992>、テモナ<3985>、ブレインパッド<3655>などが値下がり率上位。半面、さくら<3778>、図研<6947>、ソシオネクスト<6526>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社