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国内市況ニュース

日経平均は768円安と3日ぶり大幅反落、米国債格下げで今年最大の下げ幅―25日線を下回る=2日後場

2023-08-02 15:18:00.0

 2日後場の日経平均株価は前日比768円89銭安の3万2707円69銭と3日ぶりに大幅反落。今年最大の下げ幅となり、心理的なフシ目となる3万3000円を下回るとともに25日移動平均線(3万2787円)を割り込んだ。

 朝方は、大手格付け会社のフィッチ・レーティングスが現地1日に米外貨建て長期国債の格付けを引き下げたことを受け、リスク回避の売りが先行した。株価指数先物へのまとまった売りを交えて、日経平均は下げ幅を拡大し、午後2時過ぎには3万2628円29銭(前日比848円29銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、大引けにかけてさえない展開となった。時間外取引での米株価指数先物安や、アジア株安も重しとなり、国内長期金利の上昇なども警戒された。なかで、値がさ主力株中心に軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の142円強を筆頭に東エレク<8035>が71円強、アドバンテスト<6857>が61円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、証券商品先物、保険、電気・ガスなど30業種が値下がりし、鉱業、輸送用機器など3業種が値上がりした。東証プライム銘柄の81.9%が下落した。

 東証プライムの出来高は18億3485万株、売買代金は4兆4846億円。騰落銘柄数は値上がり287銘柄、値下がり1503銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「きのうTOPIX(東証株価指数)が連日で年初来高値を更新し、目先天井とみた投資家が米国債の格下げをきっけかけに売り仕掛けの動きを強めたとみられる。ここまで売られるほどの不安材料とは思えず、基本的に押し目い方針に変わりはない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604>、大和証G<8601>などの証券商品先物株や、東京海上<8766>、SOMPOH<8630>、MS&AD<8725>などの保険株が軟調。東電力HD<9501>、関西電力<9503>、北海道電力<9509>などの電気・ガス株や、テルモ<4543>、HOYA<7741>、オリンパス<7733>などの精密株も安い。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株もさえない。7&iHD<3382>、丸井G<8252>、マツキヨココ<3088>などの小売株や、三井不<8801>、三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株も売られた。

 半面、石油資源<1662>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株が堅調。トヨタ<7203>、フタバ<7241>などの輸送用機器株も引き締まり、フジクラ<5803>、住友電工<5802>、東邦鉛<5707>などの非鉄金属株も高い。

 個別では、アウトソシン<2427>、ゼンショーH<7550>、Comini<3173>などの下げが目立った。半面、JVCKW<6632>がストップ高となり、IRJHD<6035>、アイホン<6718>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社