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国内市況ニュース

日経平均は615円安と3日ぶり大幅反落、米国債格下げでリスク回避―3万3000円割れ=2日前場

2023-08-02 11:52:00.0

 2日前場の日経平均株価は前日比615円29銭安の3万2861円29銭と3日ぶりに大幅反落。取引時間中での3万3000円割れは7月28日(安値3万2037円55銭)以来3日ぶり。朝方は、売り優勢で始まった。大手格付け会社のフィッチ・レーティングスが現地1日に米外貨建て長期国債の格付けを引き下げたことを受け、リスク回避の動きとなった。日経平均はきのう大幅続伸した反動や、先物に大口売りが出たこともあり、前場終盤には3万2825円34銭(前日比651円24銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で停滞した。なかで、値がさ主力株中心に軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の134円強を筆頭に東エレク<8035>が67円強、アドバンテスト<6857>が58円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、保険、証券商品先物、電気・ガスなど29業種が値下がりし、非鉄金属、輸送用機器など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の72.4%が下落した。

 東証プライムの出来高は9億2222万株、売買代金は2兆2697億円。騰落銘柄数は値上がり446銘柄、値下がり1328銘柄、変わらず60銘柄。

 市場からは「米国債の格下げが売りのきっかけとなったが、時間外取引で米株先物はさほど下げていない。米国の反応は限定的で、今晩の米株市場を見極める必要がある。ただ、為替介入を警戒してか、円安になっても株高につながりにくくなっている点は気になる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東京海上<8766>、MS&AD<8725>、SOMPOH<8630>などの保険株や、野村<8604>、大和証G<8601>、マネックスG<8698>などの証券商品先物株が軟調。東電力HD<9501>、関西電力<9503>、北海道電力<9509>などの電気・ガス株や、テルモ<4543>、HOYA<7741>、オリンパス<7733>などの精密株も安い。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株もさえず、良品計画<7453>、丸井G<8252>、マツキヨココ<3088>などの小売株も値を下げた。アステラス薬<4503>、住友ファーマ<4506>、第一三共<4568>などの医薬品株も売られた。

 半面、フジクラ<5803>、住友電工<5802>、古河電工<5801>などの非鉄金属株が上昇。トヨタ<7203>、SUBARU<7270>などの輸送用機器株も買われ、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。

 個別では、アウトソシン<2427>、ゼンショーH<7550>、コニカミノルタ<4902>などの下げが目立った。半面、JVCKW<6632>がストップ高カイ気配となり、IRJHD<6035>、エンプラス<6961>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社