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国内市況ニュース

日経平均は210円高と大幅続伸、値がさ半導体関連中心に買い―長期金利上昇で伸び悩む場面も=22日前場

2023-08-22 11:52:00.0

 22日前場の日経平均株価は前日比210円42銭高の3万1776円06銭と大幅続伸。朝方は、21日の米国株式市場でハイテク株が上昇した流れを受け、値がさ半導体関連株を中心に買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は上げ幅を広げ、前場前半には3万1906円10銭(前日比340円46銭高)まで上伸した。一巡後は伸び悩み、3万1693円76銭(同128円12銭高)まで押し戻される場面もあった。国内長期金利が0.660%に上昇し、約9年半ぶりの高水準を付け、重しとして意識された。ただ、売り進む動きにはつながらず、その後は持ち直し、前引けにかけて3万1800円手前で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の47円強を筆頭にソフバンG<9984>が34円強、東エレク<8035>が19円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、輸送用機器、卸売、保険など26業種が値上がりし、海運、不動産、陸運など7業種が値下がりした。東証プライム銘柄の59.2%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億4514万株、売買代金は1兆4017億円。騰落銘柄数は値上がり1087銘柄、値下がり659銘柄、変わらず88銘柄。

 市場からは「上げ幅縮小の要因として、国内長期金利の上昇とともに、米長期金利も高く今晩の米国株への警戒感がある。日経平均はフシ目の3万2000円に近づくと上値が重くなり、改めて戻り売りの強さを印象付けた」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、三井住友<8316>などの銀行株が上昇。トヨタ<7203>、日産自<7201>、SUBARU<7270>などの輸送用機器株や、三井物<8031>、丸紅<8002>、三菱商<8058>などの卸売株も高い。第一生命HD<8750>、かんぽ生命<7181>、T&DHD<8795>などの保険株や、野村<8604>、大和証G<8601>、SBI<8473>などの証券商品先物株も買われた。大王紙<3880>、レンゴー<3941>、王子HD<3861>などのパルプ・紙株も引き締まった。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。住友不<8830>、三菱地所<8802>、東建物<8804>などの不動産株や、京成<9009>、富士急<9010>などの陸運株も安い。北陸電力<9505>、沖縄電力<9511>などの電気・ガス株も値を下げた。

 個別では、IPEX<6640>、フルマルHD<7128>、アイネス<9742>などが値上がり率上位。半面、サカイ引越<9039>、河西工<7256>、テスHD<5074>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社