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日経平均336円高と大幅に6日続伸、引けにかけ高値圏推移―1カ月ぶり水準も「幻のSQ」に=14日後場

2023-04-14 15:16:00.0

 14日後場の日経平均株価は前日比336円50銭高の2万8493円47銭と大幅に6営業日続伸。3月9日(終値2万8623円15銭)以来約1カ月ぶりの高値水準となった。一方、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション4月限SQ(特別清算指数)値は2万8519円43銭で、日経平均がSQ値にタッチしない「幻のSQ」となった。

 朝方は、買いが先行した。13日発表の米3月PPI(生産者物価指数)が市場予想を下回り、インフレ圧力が和らぎ、米国株式市場で主要3指数が上昇。この流れを受け、先物買いを交えて、日経平均は上げ幅を拡大し、前場後半に2万8515円51銭(前日比358円54銭高)まで上伸した。その後、戻り売りに上値が重くなる場面もあったが、下値は限定され、大引けにかけて高値圏で推移した。なかで、23年8月期の業績予想を上方修正したファーストリテ<9983>が急騰し、プラス寄与度が261円強と突出し、指数をけん引した。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、小売、倉庫運輸関連など28業種が値上がりし、海運、輸送用機器、保険など5業種が値下がりした。東証プライム銘柄の67.2%が上昇した。

 東証プライムの出来高は11億2794万株、売買代金は2兆9323億円。騰落銘柄数は値上がり1234銘柄、値下がり519銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「欧州経由で買い注文は入り、質の良いバリュー(割安)株に資金が流れつつあるが、本格的な動きではない。方向性としては、あくまでも決算をみてからの展開になる」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>などの卸売株が上昇。7&iHD<3382>、ローソン<2651>、ABCマート<2670>などの小売株も高い。上組<9364>、三井倉HD<9302>などの倉庫運輸関連株や、マルハニチロ<1333>、サカタのタネ<1377>などの水産・農林株も堅調。INPEX<1605>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株も引き締まった。任天堂<7974>、イトーキ<7972>、クリナップ<7955>などのその他製品株も値を上げた。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。ホンダ<7267>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>などの輸送用機器株も売られ、T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>などの保険株も安い。

 個別では、Sansan<4443>、ビーウィズ<9216>、大黒天<2791>などが値上がり率上位。半面、東名<4439>がストップ安となり、PRTIME<3922>、フィルC<3267>などの下げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社