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日経平均は18円安と4日ぶり小反落、利益確定売りに下げ転換―東証プライム銘柄7割超が下落=2日前場

2023-05-02 11:53:00.0

 2日前場の日経平均株価は前日比18円35銭安の2万9104円83銭と4営業日ぶりに小反落。朝方は、円安・ドル高を受けて買いが先行し、2万9278円80銭(前日比155円62銭高)と高く寄り付いた。ただ、きのうまでの連日の年初来高値更新で利益確定売りも出やすく、一巡後は下げに転じ、一時2万9083円13銭(同40円05銭高)まで軟化した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて小安い水準で停滞した。あすからの5連休や、FOMC(米連邦公開市場委員会、2−3日開催)などの重要イベントを控えていることも買い見送り要因となった。

 日経平均マイナス寄与度では、リクルートH<6098>の7円強を筆頭にキッコーマン<2801>が5円強、ソフバンG<9984>が4円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、証券商品先物、不動産、海運、銀行など29業種が値下がりし、精密、医薬品、電機など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の73.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は5億922万株、売買代金は1兆3020億円。騰落銘柄数は値上がり423銘柄、値下がり1348銘柄、変わらず62銘柄。

 市場からは「大型連休、イベント控えとなれば、連日の上昇の反動で利益確定売りが出るのは自然な動きだ。連休中に発表される海外材料については無難に通過するとみており、連休明け後の日経平均は2万9000円台固めの動きになるのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604>、マネックスG<8698>などの証券商品先物株が軟調。三井不<8801>、三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株も安く、商船三井<9104>、郵船<9101>、川崎汽<9107>などの海運株もさえない。米地銀ファースト・リパブリック・バンク破たんもあり、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>などの銀行株も売られた。オリックス<8591>、クレセゾン<8253>などのその他金融株も値を下げた。

 半面、HOYA<7741>、タムロン<7740>などの精密株が高く、第一三共<4568>、中外薬<4519>、エーザイ<4523>などの医薬品株も堅調。アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、TDK<6762>などの電機株も買われた。

 個別では、ニッカトー<5367>、リケンテクノ<4220>、MDM<7600>などが値下がり率上位。半面、イビデン<4062>、KeePer<6036>、BEENOS<3328>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社