投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

純資金流入額は9,115億円と2カ月ぶりの1兆円割れ、国内株式型が流出超過-2024年12月推計資金流出入

2025-01-14

 ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2024年12月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は9,115億円の純資金流入となり、19カ月連続の流入超過となった。国際株式型の純資金流入額が増加したものの、国内株式型が流出超過に転じるなどした結果、純資金流入額は2カ月ぶりの1兆円割れとなった。

 ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」は1兆1,108億円の純資金流入となり、54カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。前月(11月)比では30.1%増加し、5カ月ぶりに1兆円台を回復した。

 国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が8,216億円の純資金流入となり16カ月連続で全カテゴリーにおける純資金流入額トップ。「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,837億円の純資金流入で第2位となった。

 個別ファンドでは、全ファンドにおける純資金流入額上位25ファンドのうち23ファンド(前月は19ファンド)を国際株式型が占めた。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が2,005億円の純資金流入となり、2カ月連続で個別全ファンド中のトップとなった。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,820億円の純資金流入で第2位、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が1,239億円の純資金流入で前月に続いて第3位となった。上位3ファンドの顔ぶれは前月と同じとなった。

 その他では、新規(20日)設定の「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」(愛称:S・米国高配当株式100)が727億円の純資金流入となり、個別全ファンド中で第5位となった。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2024年12月はウエルスアドバイザー推計値

国内株式型が1,868億円の流出超過、バランス型も低調

 大分類別で「国内株式型」が1,868億円の純資金流出となり、前月の474億円の純資金流入から流出超過に転じた。日経225連動型ファンドが前月の546億円の純資金流入から1,162億円の純資金流出となった。12月の日経平均株価が前月末比4.41%上昇と反発する中で、投資家の利益確定売りが膨らんだもようだ。個別では「日経225ノーロードオープン」が375億円の純資金流出(前月は123億円の純資金流入)となった。

 「バランス型」は321億円の純資金流入となり、前月に続いて大分類別で第2位となった。ただ、純資金流入額は前月比70.4%減少した。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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