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国内市況ニュース

日経平均は503円高と大幅反発、米株高・円安で買い優勢―TOPIXはバブル後高値を更新=31日前場

2023-07-31 11:49:00.0

 31日前場の日経平均株価は前週末比503円51銭高の3万3262円74銭と大幅反発。心理的なフシ目となる3万3000円を上回り、取引時間中では一時4日(高値3万3576円45銭)以来の高値水準となった。朝方は、買い優勢で始まった。前週末の米国株式市場は、6月PCE(個人消費支出)物価指数の伸び鈍化を受け、利上げ継続懸念が和らぎ、主要株価指数がそろって上昇。円安・ドル高も支えとなり、株価指数先物買いを交えて日経平均は上げ幅を拡大し、一時3万3402円08銭(前週末比642円85銭高)まで上伸した。その後は上値が重くなったが、下値は限定された。

 一方、TOPIX(東証株価指数)は前週末比31.28ポイント高の2321.89ポイントとなり、3日に付けた取引時間中のバブル経済崩壊後の高値2321.53ポイントを更新した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の89円強を筆頭に東エレク<8035>が59円弱、ソフバンG<9984>が33円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、卸売、精密、鉄鋼など31業種が値上がりし、鉱業、空運の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の81.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は9億9754万株、売買代金は2兆5366億円。騰落銘柄数は値上がり1496銘柄、値下がり287銘柄、変わらず51銘柄。

 市場からは「前週末に日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)柔軟化をめぐり売った向きが買い戻しを進めている。金融正常化への方向性に違和感はなく、堅調相場が続く可能性がある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>などの輸送用機器株が上昇。三井物産<8031>、三菱商<8058>、丸紅<8002>などの卸売株や、HOYA<7741>、オリンパス<7733>、ニコン<7731>などの精密株も高い。日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株や、東電力HD<9501>、関西電力<9503>、中部電力<9502>、東ガス<9531>などの電気ガス株も買われた。信越化<4063>、富士フイルム<4901>、日東電工<6988>などの化学株も堅調。

 半面、鉱業株では、INPEX<1605>がさえない。空運株では、ANA<9202>が安い。

 個別では、エンプラス<6961>がストップ高カイ気配となり、北越工<6364>、リオン<6823>などが値上がり率上位。半面、M&ACH<2127>、ストライク<6196>、M&Aキャピ<6080>などの下げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社