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国内市況ニュース

日経平均は351円安と5日ぶり大幅反落、連騰の反動で利益確定売りが先行―中国指標も重し=31日前場

2023-05-31 11:49:00.0

 31日前場の日経平均株価は前日比351円62銭安の3万976円54銭と5営業日ぶりに大幅反落。30日の米国株式は高安まちまちながら、きのう日経平均が4営業日続伸し、連日でバブル経済崩壊後の高値を更新したことで、連騰の反動から利益確定売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場の早い段階で3万928円88銭(前日比399円28銭安)まで下落した。その後はいったん下げ渋り、一時3万1142円78銭(同185円38銭安)まで引き戻す場面もあった。ただ、日本時間午前10時30分に発表された中国5月製造業PMI(購買担当者景気指数)と非製造業PMIがともに市場予想を下回ったことで、再び軟化し、前引けにかけて安値圏で推移した。

 なお、午前8時50分に発表された4月鉱工業生産指数・速報値は前月比0.4%低下し、市場予想(1.4%上昇)に反して後退したが、直後の日経平均先物の反応は鈍かった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の57円弱を筆頭に東エレク<8035>が28円強、アドバンテスト<6857>が26円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、鉄鋼、鉱業、石油石炭製品など32業種が値下がりし、銀行の1業種が値上がりした。東証プライム銘柄の85.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億5994万株、売買代金は1兆7928億円。騰落銘柄数は値上がり220銘柄、値下がり1565銘柄、変わらず50銘柄。

 市場からは「一本調子の上昇に対する反動にすぎないが、好材料も尽きてきたようで、利益確定売りが強まってきた。海外勢がいったん売りに回れば、昨年のボックス相場の上限に相当する2万9000円台前半まで押し戻される可能性もある」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、丸紅<8002>、三井物産<8031>、三菱商<8058>などの卸売株や、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株が軟調。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>、出光興産<5019>などの石油石炭製品株も安い。SUMCO<3436>、LIXIL<5938>、リンナイ<5947>などの金属製品株や、日本紙<3863>、王子HD<3861>、大王紙<3880>などのパルプ・紙株も値を下げた。住友電工<5802>、三菱マテリアル<5711>、東邦鉛<5707>などの非鉄金属株も売られた。

 半面、りそなHD<8308>、三住トラスト<8309>、みずほ<8411>などの銀行株が堅調。

 個別では、DmMiX<7354>、力の源HD<3561>、サンケン<6707>などが値下がり率上位。半面、日野自<7205>、アステリア<3853>、ADワークス<2982>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社