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国内市況ニュース

日経平均は68円安と9日ぶり反落、利益確定売りが優勢―東証プライム銘柄の7割近くが下落=19日前場

2023-04-19 11:46:00.0

 19日前場の日経平均株価は前日比68円43銭安の2万8590円40銭と9営業日ぶりに反落。きのう日経平均が8連騰し年初来高値を更新した反動で、朝方は利益確定売りが先行した。直後に持ち直し、上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。先物売りを交えて下げ幅を広げ、一時2万8531円54銭(前日比127円29銭安)まで値を下げた。その後下げ渋ったが、戻りは限定された。

 日経平均マイナス寄与度では、TDK<6762>の10円強を筆頭に東エレク<8035>が7円強、信越化<4063>が6円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、パルプ・紙、海運、精密など21業種が値下がりし、保険、陸運など12業種が値上がりした。東証プライム銘柄の68.4%が下落した。

 東証プライムの出来高は4億3715万株、売買代金は1兆1118億円。騰落銘柄数は値上がり466銘柄、値下がり1255銘柄、変わらず113銘柄。

 市場からは「きのうの8連騰でさすがに利益確定売りが優勢となったが、一方で押し目買い意欲も根強く、下値は限定されている。基本的にボックス圏内の動きながら、日経平均は2万8000円を軸にしたレンジに切り上がってきた。ただ、日米企業決算や、来週の日銀金融政策決定会合、再来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、まだ決め打ちはできない」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、大王紙<3880>、日本紙<3863>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株が軟調。川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も安い。オリンパス<7733>、テルモ<4543>、島津製<7701>などの精密株や、バンナム<7832>、ヤマハ<7951>などのその他製品株も売られた。中部電力<9502>、東北電力<9506>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株や、LIXIL<5938>、東京綱<5981>などの金属製品株も値を下げた。

 半面、東京海上<8766>、MS&AD<8725>、第一生命HD<8750>などの保険株が堅調。JR西日本<9021>、京成<9009>、NXHD<9147>などの陸運株も値を上げ、住友鉱<5713>、UACJ<5741>、三菱マテリアル<5711>などの非鉄金属株も高い。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も引き締まった。

 個別では、オーケストラ<6533>、広済堂HD<7868>、ヨシムラFH<2884>などが値下がり率上位。半面、パンチ<6165>、UMCエレ<6615>、エコナクHD<3521>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社