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国内市況ニュース

日経平均は223円高と大幅反発、米ハイテク株高に円安も支え―終値ベースの年初来高値を上回る=9日前場

2023-05-09 11:49:00.0

 9日前場の日経平均株価は前日比223円68銭高の2万9173円56銭と大幅反発。2日に付けた終値ベースの年初来高値2万9157円95銭を上回った。朝方は、買いが先行した。8日の米国株式市場でハイテク株が高く、円安歩調も支えとなった。日経平均は上げ幅を徐々に広げ、前引け近くには2万9189円29銭(前日比239円41銭高)まで上昇した。全般は次第に物色範囲を広げる展開となった。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の19円弱を筆頭に東エレク<8035>が15円強、ソニーG<6758>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、海運、保険、輸送用機器など31業種が値上がりし、精密、空運の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の80.2%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億2645万株、売買代金は1兆5025億円。騰落銘柄数は値上がり1470銘柄、値下がり291銘柄、変わらず72銘柄。

 市場からは「大型連休前に売りポジションを組んだ投資家がきのうは様子見で、きょうは米ハイテク株高や円安を受けて買い戻しに動いたのではないか。ただ、主要企業の決算はこれからで、10日には米4月CPI(消費者物価指数)の発表を控えており、このまま戻りを試すとは思えない」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、JFEHD<5411>、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、東鉄鋼<5445>などの鉄鋼株が上昇。川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も高い。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>などの保険株や、トヨタ<7203>、日産自<7201>、いすゞ<7202>などの輸送用機器株も堅調。三井住友<8316>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>などの銀行株や、オリックス<8591>、芙蓉リース<8424>などのその他金融株も買われた。

 半面、HOYA<7741>、シード<7743>などの精密株が軟調。空運株では、JAL<9201>がさえない。

 個別では、マクニカHD<3132>、LITALICO<7366>、サインポスト<3996>などが値上がり率上位。半面、邦チタ<5727>、大阪チタ<5726>、ウェルネット<2428>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社