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日経平均は２５円高と８日続伸、利益確定売り先行も上げ転換―海外投資家の継続買い観測が支え＝２２日前場

2023-05-22 11:49:00.0

　２２日前場の日経平均株価は前週末比２５円５９銭高の３万８３３円９４銭と小幅ながら８営業日続伸。朝方は、日経平均が前週末に７連騰し、バブル経済崩壊後の最高値を更新した反動で利益確定売りが先行した。１９日の米国株安や円安一服もあって寄り付き後まもなく３万６８９円２７銭（前週末比１１９円０８銭安）まで軟化した。ただ、すかさず持ち直し、上げに転じた。海外投資家による継続買い観測が支えとなり、一時３万８６０円３６銭（同５２円０１銭高）まで値を上げた。その後上値が重くなったが、下値も限定され、前引けにかけて小高い水準で推移した。

　日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の１５円強を筆頭にダイキン<6367>が１４円強、東京海上<8766>が７円強と続いた。東証業種別株価指数（全３３業種）では、保険、空運、陸運など２３業種が値上がりし、繊維製品、精密、金属製品など１０業種が値下がりした。東証プライム銘柄の５６．６％が上昇した。

　東証プライムの出来高は５億４７２５万株、売買代金は１兆４０８１億円。騰落銘柄数は値上がり１０３９銘柄、値下がり７０８銘柄、変わらず８８銘柄。

　市場からは「国内投資家は利益確定売りを進めているが、海外投資家はしつこく買っている。東証のＰＢＲ（株価純資産倍率）１倍割れ企業に対する改善要請への評価がかなり高く、上昇基調はまだ続くとみている」（中堅証券）との声が聞かれた。

　業種別では、ＭＳ＆ＡＤ<8725>、かんぽ生命<7181>などの保険株が堅調。ＪＡＬ<9201>、ＡＮＡ<9202>などの空運株や、京成<9009>、阪急阪神<9042>、ＪＲ西日本<9021>などの陸運株も高い。中国電力<9504>、北陸電力<9505>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株も値を上げた。ニッスイ<1332>、ホクト<1379>などの水産・農林株や、味の素<2802>、ＪＴ<2914>、コカコーラ<2579>などの食料品株も買われた。

　半面、ワコールＨＤ<3591>、ゴールドウイン<8111>などの繊維製品株が軟調。ＨＯＹＡ<7741>、ニコン<7731>などの精密株や、ＳＵＭＣＯ<3436>、洋缶ＨＤ<5901>、リンナイ<5947>などの金属製品株も安い。郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株もさえず、ソニーＧ<6758>、安川電機<6506>、ルネサス<6723>などの電機株も売られた。

　個別では、ＡＲＭ<8769>、マークラインズ<3901>、野村マイクロ<6254>などが値上がり率上位。半面、アーレスティ<5852>、東洋証<8614>、ダイコク電機<6430>などが値下がり率上位。

提供：ウエルスアドバイザー社