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国内市況ニュース

日経平均は232円高と大幅続伸、好業績株中心に買い先行―取引時間中の年初来高値を上回る=12日前場

2023-05-12 11:48:00.0

 12日前場の日経平均株価は前日比232円71銭高の2万9359円43銭と大幅続伸。2日に付けた取引時間中の年初来高値2万9278円80銭を上回った。朝方は、決算に絡んだ好業績銘柄を中心に買いが先行した。半導体関連株の上昇も支えとなり、日経平均は一時2万9408円06銭(前日比281円34銭高)まで上伸した。東証が11日に発表した5月第1週(1−2日)の投資部門別売買動向で海外投資家の買い越しが続き、好需給要因として意識された面もある。買い一巡後は、上値が重くなったが、下値も限定された。なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション5月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は2万9235円08銭。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の37円強を筆頭に東エレク<8035>が36円強、アドバンテスト<6857>が21円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、パルプ・紙、精密、ゴム製品など21業種が値上がりし、石油石炭製品、その他金融、保険など12業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は8億4592万株、売買代金は2兆793億円。騰落銘柄数は値上がり894銘柄、値下がり857銘柄、変わらず81銘柄。

 市場からは「好決算や、自社株買いなどの株主還元策に機敏に反応し、買い進まれてはいるが、腰の据わった資金ではなく、短期筋が中心だ。決算はきょう12日にピークを迎え、来週15日でほぼ一巡する。手掛かり材料がなくなれば、行き過ぎの反動が出てくるだろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱紙<3864>、レンゴー<3941>、日本紙<3863>などのパルプ・紙株が上昇。HOYA<7741>、オリンパス<7733>、テルモ<4543>などの精密株も高い。TOYO<5105>、ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株や、日産自<7201>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>などの輸送用機器株も堅調。任天堂<7974>、アシックス<7936>などのその他製品株や、住友不<8830>、三井不<8801>、東急不HD<3289>などの不動産株も値を上げた。サッポロHD<2501>、サントリBF<2587>、森永菓<2201>などの食料品株も買われた。

 半面、ENEOS<5020>、出光興産<5019>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株が軟調。オリックス<8591>、アイフル<8515>などのその他金融株や、T&DHD<8795>、東京海上<8766>、第一生命HD<8750>などの保険株も安い。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株もさえない。

 個別では、TOB(株式公開買い付け)対象のアルテリア<4423>(監理)や、ネツレン<5976>がストップ高カイ気配となり、電算システム<4072>などが値上がり率上位。半面、Ubicom<3937>、ドリームI<4310>、JCRファーマ<4552>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社