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国内市況ニュース

日経平均は620円安と5日ぶり大幅反落―米株下落で売り優勢―値がさ半導体関連中心に軟調=25日前場

2023-08-25 11:53:00.0

 25日前場の日経平均株価は前日比620円85銭安の3万1666円36銭と5日ぶりに大幅反落。朝方は、売り優勢で始まった。24日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が2週連続で減少し、堅調な労働者需要から金融引き締め長期化への警戒感が強まり、主要株価指数が大幅に下落。この流れを受け、日経平均は下げ幅を拡大した。香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなり、一時3万1635円22銭(前日比651円99銭安)まで下押しした。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で停滞した。なかで、きのう上伸した反動もあって値がさ半導体関連株を中心に軟調に推移し、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、アドバンテスト<6857>の133円弱を筆頭に東エレク<8035>が124円強、ファーストリテ<9983>が85円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電機、機械、非鉄金属、その他製品など30業種が値下がりし、海運、サービス、不動産の3業種が値上がりした。東証プライム銘柄の64.0%が下落した。

 東証プライムの出来高は5億679万株、売買代金は1兆4682億円。騰落銘柄数は値上がり567銘柄、値下がり1174銘柄、変わらず93銘柄。

 市場からは「米金融引き締めへの懸念が高まり、先物に売り仕掛け的な動きが出たようだ。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が現地25日にジャクソンホール会議で講演を行うが、それを前にポジション調整売りもある。ただ、議長発言については波乱を呼ぶような内容にはならないと見ており、無難に通過することでアク抜けする可能性がある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、スクリン<7735>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、京セラ<6971>などの電機株が軟調。ダイキン<6367>、日立建機<6305>、SMC<6273>などの機械株や、住友電工<5802>、フジクラ<5803>、住友鉱<5713>などの非鉄金属株も安い。バンナム<7832>、任天堂<7974>などのその他製品株も値を下げ、ソフバンG<9984>、KDDI<9433>、コナミG<9766>などの情報・通信株も売られた。三越伊勢丹<3099>、イオン<8267>などの小売株や、ニッスイ<1332>、極洋<1301>などの水産・農林株もさえない。

 半面、川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。オリエンタルランド(OLC)<4661>、電通グループ<4324>などのサービス株も高く、住友不<8830>、オプンハウス<3288>などの不動産株も引き締まった。

 個別では、ヨシムラFH<2884>、マイクロニ<6871>、エンプラス<6961>などの下げが目立った。半面、エムアップH<3661>、BEENOS<3328>、河西工<7256>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社