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国内市況ニュース

日経平均は413円安と大幅反落、引けにかけ安値圏で停滞―値がさ主力株中心に軟調=14日後場

2023-08-14 15:20:00.0

 14日後場の日経平均株価は前営業日比413円74銭安の3万2059円91銭と大幅反落。朝方は、前週末11日の米国株式市場で、ハイテク株が下落した流れを受け、値がさ半導体関連株などに売りが先行した。その後、円安・ドル高進行を支えに、日経平均は上げに転じ、3万2613円99銭(前営業日比140円34銭高)まで上昇する場面もあった。ただ、買いは続かず、再び軟化。円安一服とともに株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などアジア株安も重しとなり、後場終盤には3万2031円54銭(同442円11銭安)まで下押しした。一巡後の戻りは限定され、引けにかけて安値圏で停滞した。なかで、値がさ主力株中心に軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の92円強を筆頭にソフバンG<9984>が40円弱、アドバンテスト<6857>が39円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、不動産、機械、電機など29業種が値下がりし、ガラス土石、パルプ・紙、小売など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の63.6%が下落した。

 東証プライムの出来高は15億5700万株、売買代金は3兆6668億円。騰落銘柄数は値上がり621銘柄、値下がり1167銘柄、変わらず47銘柄。

 市場からは「上海・香港株が安く、時間外取引の米株先物もさえず、買う材料がない。基本的に25日線で上値を抑えられ、75日線が下値サポートラインとして意識されるが、方向性を決定づける材料に欠ける。当面は日柄調整になりそうだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株が軟調。三菱地所<8802>、東建物<8804>、住友不<8830>などの不動産株や、ダイキン<6367>、日立建機<6305>、クボタ<6326>などの機械株も安い。東エレク<8035>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、京セラ<6971>などの電機株も売られた。東レ<3402>、帝人<3401>、デサント<8114>などの繊維製品株も値を下げ、ニコン<7731>、オリンパス<7733>、テルモ<4543>などの精密株もさえない。

 半面、板硝子<5202>、ガイシ<5333>、特殊陶<5334>などのガラス土石株が堅調。王子HD<3861>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株も高い。7&iHD<3382>、イオン<8267>、マツキヨココ<3088>などの小売株も買われた。

 個別では、ミマキエンジ<6638>、ハイパー<3054>、ミルボン<4919>、電算システム<4072>などが値下がり率上位。半面、河西工<7256>、ゲオHD<2681>、大建工<7905>(監理)、ダイコク電機<6430>がストップ高。

提供:ウエルスアドバイザー社