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国内市況ニュース

日経平均は313円安と大幅反落、上げ転換後に再度軟化―アジア株安も重し=14日前場

2023-08-14 11:55:00.0

 14日前場の日経平均株価は前営業日比313円35銭安の3万2160円30銭と大幅反落。朝方は、前週末11日の米国株式市場で、長期金利の上昇を背景にハイテク株が下落した流れを受け、値がさ半導体関連株などに売りが先行した。その後、円安・ドル高進行を支えに、日経平均は上げに転じ、一時3万2613円99銭(前営業日比140円34銭高)まで上昇した。ただ、買いは続かず、再び軟化。円安一服とともに株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などアジア株安も重しとなり、前場終盤には3万2157円80銭(同315円85銭安)まで下押しした。なかで、値がさ主力株中心に売られ、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の70円強を筆頭にアドバンテスト<6857>が46円強、ソフバンG<9984>が33円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、不動産、機械、電機など27業種が値下がりし、パルプ・紙、ガラス土石、小売など6業種が値上がりした。東証プライム銘柄の57.8%が下落した。

 東証プライムの出来高は8億3854万株、売買代金は1兆9802億円。騰落銘柄数は値上がり726銘柄、値下がり1060銘柄、変わらず47銘柄。

 市場からは「日経平均がフシ目の3万2500円を超えると売りが増えてくる。きょうで決算もほぼ終了となり、手掛かり材料に乏しくなる。参加者も少なく、夏枯れの様相だ。ただ、逆に押し目買いのチャンスとも言える」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株が軟調。三菱地所<8802>、東建物<8804>、住友不<8830>などの不動産株も安い。コマツ<6301>、ダイキン<6367>、クボタ<6326>などの機械株や、東エレク<8035>、スクリン<7735>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>などの電機株も売られた。東レ<3402>、帝人<3401>、デサント<8114>などの繊維製品株も値を下げ、MS&AD<8725>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>などの保険株もさえない。

 半面、王子HD<3861>、日本紙<3863>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株が堅調。ガイシ<5333>、板硝子<5202>、特殊陶<5334>などのガラス土石株も高い。7&iHD<3382>、イオン<8267>、パンパシI<7532>などの小売株も買われた。

 個別では、ミマキエンジ<6638>、電算システム<4072>、ハイパー<3054>、ミルボン<4919>などが値下がり率上位。半面、河西工<7256>、大建工<7905>(監理)がストップ高カイ気配となり、ゲオHD<2681>、ダイコク電機<6430>がストップ高。

提供:ウエルスアドバイザー社