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国内市況ニュース

日経平均は134円高と続伸、欧米株安で売り先行も上げ転換―海外投資家の買い観測=21日前場

2023-06-21 11:46:00.0

 21日前場の日経平均株価は前日比134円62銭高の3万3523円53銭と続伸。朝方は、中国景気の先行き懸念を背景に20日の欧米株式が下落した流れを受け、売りが先行した。日経平均は下げ幅を拡大し、前場の早い段階で3万3154円68銭(前日比234円23銭安)まで下落した。ただ、売り一巡後は切り返した。海外投資家の買いが観測されるとともに、先物買いを交えて上げに転じ、前引け近くには3万3533円09銭(同144円18銭高)まで値を上げた。

 日経平均プラス寄与度では、ソフバンG<9984>の35円強を筆頭にファストリテ<9983>が23円強、東エレク<8035>が13円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、保険、水産・農林など28業種が値上がりし、精密、石油石炭製品など5業種が値下がりした。東証プライム銘柄の73.9%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億2345万株、売買代金は1兆9028億円。騰落銘柄数は値上がり1356銘柄、値下がり419銘柄、変わらず58銘柄。

 市場からは「しぶとい動きだ。年金や個人投資家は売りに回っているが、それを海外投資家が吸収するというパターンだ。海外勢は中・長期資金と短期資金の両輪がそろい、まだ上値指向にあるとみられる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が堅調。T&DHD<8795>、SOMPOH<8630>、東京海上<8766>などの保険株も買われ、ニッスイ<1332>、雪国まいたけ<1375>、サカタのタネ<1377>などの水産・農林株も高い。大和ハウス<1925>、大成建設<1801>、大林組<1802>などの建設株や、神戸鋼<5406>、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株も値を上げた。京成<9009>、JR西日本<9021>、セイノーHD<9076>などの陸運株も引き締まった。

 半面、HOYA<7741>、島津製<7701>などの精密株が軟調。コスモエネH<5021>、出光興産<5019>などの石油石炭製品株も安く、トヨタ<7203>、三菱自<7211>などの輸送用機器株もさえない。

 個別では、コニシ<4956>、ダイコク電機<6430>、ヤマエGHD<7130>などが値上がり率上位。半面、三栄建築<3228>、さくら<3778>、コーセル<6905>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社