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国内市況ニュース

日経平均は106円高と3日続伸、安寄り後に上げ転換―時間外の米株先物上昇が支え=23日前場

2023-08-23 12:00:00.0

 23日前場の日経平均株価は前日比106円28銭高の3万1962円99銭と3日続伸。朝方は、売りが先行した。格付け大手のS&Pグローバル・レーティングスが21日に米地方銀行5行の格付けを引き下げ、米金融株安を背景に22日のNYダウが下落。これを受け、日経平均は3万1717円91銭(前日比138円80銭安)と安く寄り付いた。ただ、売りは続かず、一巡後は時間外取引での米株価指数先物の上昇が支えとなり、先物買いを交えて上げに転じ、前引け近くには3万1966円40銭(同109円69銭高)まで値を上げた。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の34円強を筆頭にダイキン<6367>が20円強、キッコーマン<2801>が10円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、パルプ・紙、鉄鋼、陸運など26業種が値上がりし、卸売、鉱業、水産・農林など7業種が値下がりした。東証プライム銘柄の64.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は4億7361万株、売買代金は1兆2049億円。騰落銘柄数は値上がり1182銘柄、値下がり553銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「米地銀の格下げ影響は限定的だ。そもそも日本企業への影響は考えづらい。ただ、経済シンポジウム『ジャクソンホール会議』(24−26日開催)を通過するまでは売り買いともに傾けにくく、全般は様子見だ」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、関西電力<9503>、九州電力<9508>、中部電力<9502>などの電気・ガス株が堅調。レンゴー<3941>、大王紙<3880>、日本紙<3863>などのパルプ・紙や、日本製鉄<5401>、合同鉄<5410>、丸一管<5463>などの鉄鋼株も高い。JR東海<9022>、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>などの陸運株や、大阪チタ<5726>、邦チタ<5727>、フジクラ<5803>などの非鉄金属株も値を上げた。味の素<2802>、サントリBF<2587>、ニチレイ<2871>などの食料品株や、住友大阪<5232>、太平洋セメ<5233>、ガイシ<5333>などのガラス土石製品株も物色された。

 半面、三菱商<8058>、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>などの卸売株が軟調。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、マルハニチロ<1333>、極洋<1301>などの水産・農林株もさえない。三菱UFJ<8306>、めぶきFG<7167>、セブン銀行<8410>などの銀行株も値を下げた。

 個別では、タツモ<6266>、ノーリツ鋼<7744>、エンビプロH<5698>などが値上がり率上位。半面、芝浦<6590>、ネクステージ<3186>、安永<7271>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社