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国内市況ニュース

日経平均は542円安と大幅続落、朝高後は先物主導で下げ幅拡大―3万3000円割れ=23日前場

2023-06-23 11:45:00.0

 23日前場の日経平均株価は前日比542円55銭安の3万2722円33銭と大幅続落。取引時間中での3万3000円割れは13日(安値3万2638円21銭)以来。朝方は、22日の米ハイテク株高を受け、半導体関連株などに買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前場の早い段階で3万3533円47銭(前日比268円59銭高)まで上昇する場面があった。ただ、一巡後は持ち高調整売りに下げに転じた。先物主導で下げ幅を拡大し、一時3万2693円57銭(同571円31銭安)まで下落した。その後の戻りは限定され、前引けにかけて安値圏で停滞した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の93円強を筆頭にソフバンG<9984>が37円強、ダイキン<6367>が22円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、非鉄金属、輸送用機器、鉄鋼など32業種が値下がりし、電気・ガスの1業種が値上がりした。東証プライム銘柄の86.4%が下落した。

 東証プライムの出来高は8億5818万株、売買代金は2兆4006億円。騰落銘柄数は値上がり208銘柄、値下がり1585銘柄、変わらず40銘柄。

 市場からは「月末にかけて国内外の年金のリバランス(資産の再配分)売りが警戒され、先回り的な先物売りが広がっている。上昇相場に乗った海外投資家の一部も利益確定売りに動き出している。日本には買い材料は見当たらず、米国株次第で調整が強まる可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井物産<8031>、三菱商<8058>、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、住友商<8053>などの卸売株が下落。住友鉱<5713>、フジクラ<5803>、邦チタ<5727>などの非鉄金属株も安い。トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>などの輸送用機器株や、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株も売られた。コマツ<6301>、日立建機<6305>、SMC<6273>などの機械株や、任天堂<7974>、バンナム<7832>、アシックス<7936>などのその他製品株も軟調。

 半面、東電力HD<9501>、中部電力<9502>、九州電力<9508>などの電気・ガス株が堅調。

 個別では、ファーマF<2929>、さくら<3778>、ペッパー<3053>などが値下がり率上位。半面、テスHD<5074>、レアジョブ<6096>、力の源HD<3561>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社