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国内市況ニュース

日経平均は163円安と続落、米金利上昇・株下落で売り先行も下げ渋る=20日前場

2023-10-20 11:51:00.0

 20日前場の日経平均株価は前日比163円78銭安の3万1266円84銭と続落。朝方は、売りが先行した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が19日の講演で一段の利上げが正当化される可能性があると述べ、米国市場で長期金利が上昇するとともに主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万1093円90銭(前日比336円72銭安)まで下押しした。ただ、売りは続かず、一巡後は下げ渋り、前場終盤には3万1335円76銭(同94円86銭安)まで引き戻した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の45円弱を筆頭にソフバンG<9984>が35円弱、東エレク<8035>が13円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、保険、電機、機械、銀行など22業種が値下がりし、医薬品、鉱業、ゴム製品など11業種が値上がりした。東証プライム銘柄の58.9%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億2243万株、売買代金は1兆6912億円。騰落銘柄数は値上がり618銘柄、値下がり978銘柄、変わらず62銘柄。

 市場からは「米金利上昇に中東情勢の先行き不透明感から動きづらいが、売り一巡後は週末要因から買い戻しも入っているようだ。景気、企業業績の底堅さに変化はなく、日経平均3万1000円近辺は押し目買いのポイントになるとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、MS&AD<8725>などの保険株が軟調。アドバンテスト<6857>、TDK<6762>、ソニーG<6758>などの電機株や、ダイキン<6367>、SMC<6273>、日立建機<6305>などの機械株も売られた。三井住友<8316>、りそなHD<8308>、コンコルディ<7186>などの銀行株も安い。信越化<4063>、資生堂<4911>、三井化学<4183>などの化学株や、トヨタ<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、米メルクと抗がん剤3製品の開発・販売で提携した第一三共<4568>が急騰し、武田薬<4502>、アステラス薬<4503>が強含むなど医薬品株が物色された。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も高く、浜ゴム<5101>、ブリヂス<5108>などのゴム製品株も引き締まった。

 個別では、TOWA<6315>、タツモ<6266>、DmMiX<7354>などが値下がり率上位。半面、西松屋チェーン<7545>、NISSOH<9332>、三和HD<5929>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社