投資信託への資金流出入速報(月一回更新)
純資金流入額は1兆464億円、株式の復調で2カ月振りの1兆円台回復-2024年11月推計資金流出入
2024-12-06
ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2024年11月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1兆464億円の純資金流入となり、18カ月連続の流入超過となった。国内株式型、国際株式型が復調し、純資金流入額は2カ月ぶりに1兆円台を回復した。
ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」は8,564億円の純資金流入となり、53カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。前月(10月)比では16.2%増となった。
国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が5,659億円の純資金流入となり15カ月連続で全カテゴリーにおける純資金流入額トップ。「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,778億円の純資金流入で第2位となった。
個別ファンドでは、純資金流入額上位25ファンドのうち19ファンド(前月は21ファンド)が国際株式型となった。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が1,683億円の純資金流入で、2023年3月以来20カ月ぶりに個別全ファンド中でトップとなった。前月まで12カ月連続トップであった「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,587億円の純資金流入で第2位、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が1,023億円の純資金流入で前月に続いて第3位となった。
図表1:大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2024年11月はウエルスアドバイザー推計値
国内株式型は2カ月ぶりの流入超過、バランス型は43.5%増
大分類別で「国内株式型」が473億円の純資金流入となり、前月の404億円の純資金流出から流入超過に転じた。大分類別では第3位となった。日経225連動型ファンドが前月の228億円の純資金流出から546億円の純資金流入となり、国内株式型の回復を主導した。11月の日経平均株価は前月末比2.23%下落した。下落局面で戻りを見込んだ投資家の資金が225連動型ファンドに向かったもようだ。個別では「日経225ノーロードオープン」が123億円の純資金流入(前月は87億円の純資金流出)となり、個別全ファンド中で第20位となった。
「バランス型」は1,082億円の純資金流入となり、前月に続いて大分類別で第2位となった。純資金流入額は前月比43.5%増加した。カテゴリー別では「バランス」が705億円の純資金流入で全カテゴリー中第4位、「成長」が221億円の純資金流入で第9位となった。
図表2:2024年11月の純資金流入額上位10ファンド
※ウエルスアドバイザー推計値
※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください