投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

純資金流入額は8,148億円、流入超過継続も10カ月ぶりの1兆円割れ-2024年10月推計資金流出入

2024-11-07

 ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2024年10月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は8,148億円の純資金流入となった。17カ月連続の流入超過となったが、流入超過額は前月比30.5%減と3カ月連続で減少し、2023年12月以来、10カ月ぶりの1兆円割れとなった。全体をけん引する国際株式型で流入超過額が前月比2ケタ減となったほか、国内株式型は流出超過に転じた。

 ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」は7,404億円の純資金流入となり、52カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。ただ、前月比では15.9%減となった。インデックスファンドの純資金流入額は前月比0.3%減とほぼ横ばいとなったが、アクティブファンドが前月比41.7%減と大幅に減少した。

 国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が3,848億円の純資金流入(前月比1.1%増)となり14カ月連続で全カテゴリーにおける純資金流入額トップ。「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が3,115億円の純資金流入(前月比15.7%減)で前月に続いて第2位となった。

 個別ファンドでは、純資金流入額上位25ファンドのうち21ファンド(前月は17ファンド)を国際株式型が占めた。トップ3は前月と同じで、低コストインデックスファンドの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,493億円の純資金流入(前月比1.2%増)となり12カ月連続で個別全ファンド中トップ。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が1,342億円の純資金流入(同10.8%増)で第2位、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が721億円の純資金流入(同13.7%増)で第3位となった。

 また、28日設定の「ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:電力革命)が689億円の純資金流入で第4位となった。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2024年10月はウエルスアドバイザー推計値

国内株式型は389億円の流出超過、バランス型の流入超過額は20%減

 大分類別で「国内株式型」が389億円の純資金流出となり、前月の913億円の純資金流入から流出超過に転じた。アクティブファンドが320億円の純資金流出(前月は830億円の純資金流入)となったほか、パッシブファンドも、日経225連動型ファンドの流出超過継続などから69億円の純資金流出(前月は83億円の純資金流入)となった。

 「バランス型」は757億円の純資金流入となり、大分類別で第2位となった。ただ、前月比では20.5%減となった。カテゴリー別では「バランス」が630億円の純資金流入(前月比9.7%減)となり、全カテゴリー中で第3位となった。個別ファンドでは「のむラップ・ファンド(普通型)」が101億円の純資金流入(前月比5.5%増)となり、個別全ファンド中第21位(前月は第23位)となった。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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