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国内市況ニュース

日経平均は93円安と反落、利益確定売りが重し―銀行、保険など軟調=21日後場

2023-04-21 15:19:00.0

 21日後場の日経平均株価は前日比93円20銭安の2万8564円37銭と反落。朝方は、20日の米国株安や円高・ドル安を受け、売りが先行した。日経平均はいったん軟化した後、上げに転じ、2万8778円37銭(前日比120円80銭高)まで値を上げる場面もあった。東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が買われ、指数を押し上げた。ただ、買いは続かず、利益確定売りに再度マイナス圏入りした。後場は下げ幅を広げ、一時2万8527円80銭(同129円77銭安)まで値を下げた。その後の戻りは限定され、大引けにかけて上値が重くなった。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、保険、鉱業など20業種が値下がりし、電気・ガス、機械、食料品など13業種が値上がりした。東証プライム銘柄の51.0%が下落した。

 東証プライムの出来高は10億5303万株、売買代金は2兆5650億円。騰落銘柄数は値上がり797銘柄、値下がり938銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「海外マネーの流入が指摘されるが、弊社ベースでは一部米系投資家から解約売りがみられる。ただ、株価上昇に伴うもので、売り圧力は強くない。新規の手掛かり材料に乏しいなか、次のアクションは決算をみてからということになる」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株が軟調。第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、T&DHD<8795>などの保険株も売られた。INPEX<1605>、三井松島HD<1518>などの鉱業株もさえない。HOYA<7741>、オリンパス<7733>などの精密株や、日産自<7201>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、東ガス<9531>、東電力HD<9501>、四国電力<9507>などの電気・ガス株が上昇。ディスコ<6146>、三井ES<7003>、ローツェ<6323>などの機械株も高い。日清食HD<2897>、ヤクルト<2267>などの食料品株や、信越化<4063>、日本酸素HD<4091>、ゼオン<4205>などの化学株も値を上げた。

 個別では、DDHD<3073>、HEROZ<4382>、RPAH<6572>などが値下がり率上位。半面、遠藤照明<6932>、スクリン<7735>、Jマテリアル<6055>などが値上がり率上位。なお、この日に東証プライム市場に上場した楽天銀行<5838>は公開価格1400円に対し、456円高の1856円で初値を付け、終値は同530円高の1930円となった。

提供:ウエルスアドバイザー社