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日経平均は13円高と6日ぶり小反発、円高進行で下げ転換の場面も―TOPIXは6日続落=11日後場

2023-07-11 15:20:00.0

 11日後場の日経平均株価は前日比13円84銭高の3万2203円57銭と6営業日ぶりに小反発。朝方は、10日の米国株高を受け、投資家心理が改善した。きのう日経平均が5営業日続落した反動で自律反発狙いの買いが入りやすく、前場前半には3万2468円70銭(前日比278円97銭高)まで上昇した。ただ、円高・ドル安進行が重しとなり、一巡後は軟化。後場は、先物主導で下げに転じ、一時3万2084円42銭(同105円31銭安)まで値を下げた。その後はプラス圏に持ち直したが、戻りは限定され、大引けにかけて上値が重くなった。なかで、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など値がさの半導体関連株が高く、指数を支えた。

 一方、東証プライム銘柄の55.9%が下落し、TOPIX(東証株価指数)の6営業日続落(前日比6.93ポイント安の2236.40ポイント)につながった。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、水産・農林、金属製品、精密など12業種が値上がりし、輸送用機器、電気・ガス、医薬品など21業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は13億3223万株、売買代金は3兆1719億円。騰落銘柄数は値上がり718銘柄、値下がり1026銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「円高進行が警戒され、日経平均は一時下げに転じた。決算発表を控える中、円安効果が薄れれば、輸出企業の決算期待も萎んでくる。今週は、米6月CPI(消費者物価指数、12日発表)などイベントもあり、積極的には動きづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ニッスイ<1332>、マルハニチロ<1333>などの水産・農林株が堅調。SUMCO<3436>、三益半導<8155>などの金属製品株や、HOYA<7741>、ニコン<7731>、テルモ<4543>などの精密株も高い。INPEX<1605>、日鉄鉱<1515>などの鉱業株も引き締まり、エムスリー<2413>、オリエンタルランド(OLC)<4661>などのサービス株も値を上げた。住友鉱<5713>、東邦鉛<5707>などの非鉄金属株も物色された。

 半面、トヨタ<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>などの輸送用機器株が軟調。関西電力<9503>、中国電力<9504>、北陸電力<9505>などの電気・ガス株も安い。エーザイ<4523>、第一三共<4568>、塩野義薬<4507>などの医薬品株や、T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>、MS&AD<8725>などの保険株も売られた。

 個別では、アステリア<3853>、コスモス薬<3349>、藤田観<9722>などが値上がり率上位。半面、ウエルシアH<3141>、ワッツ<2735>、ブックオフH<9278>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社