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国内市況ニュース

日経平均は56円高と続伸、引けにかけて上値重い―25日線が抵抗線に=29日後場

2023-08-29 15:23:00.0

 29日後場の日経平均株価は前日比56円98銭高の3万2226円97銭と続伸。朝方は、買いが先行した。28日の米国株式市場では、追加利上げへの警戒感が後退し、主要株価指数がそろって上昇。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万2389円12銭(前日比219円13銭高)まで値を上げた。一巡後は利益確定売りに上げ幅を縮小し、前場終盤には3万2186円57銭(同16円58銭高)まで押し戻された。その後、後場序盤に向けて持ち直す場面もあったが、戻りは限定され、大引けにかけては上値の重い展開となった。25日移動平均線近辺では売りに抑えられ、上値抵抗線として意識された。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の15円強を筆頭にダイキン<6367>が15円弱、ファストリテ<9983>が14円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、不動産、小売、陸運など25業種が値上がりし、電機、卸売、鉱業など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の66.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は11億9509万株、売買代金は2兆7805億円。騰落銘柄数は値上がり1221銘柄、値下がり538銘柄、変わらず76銘柄。

 市場からは「力強さがない。日経平均は25日移動平均線を瞬間超えてきたが、明確に上抜けないと勢いが出ない。この先は出来高が伴った水準であり、新規の材料待ちで、市場エネルギーの回復待ちでもある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501>、関西電<9503>、北海電<9509>などの電気・ガス株が堅調。三井不<8801>、菱地所<8802>、野村不HD<3231>などの不動産株も高い。三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>、Jフロント<3086>などの小売株や、JR西日本<9021>、小田急<9007>、京成<9009>などの陸運株も買われた。サカタのタネ<1377>、雪国まいたけ<1375>などの水産・農林株や、リクルートH<6098>、エムスリー<2413>、サイバー<4751>などのサービス株も値を上げた。ダイキン<6367>、日立建機<6305>、菱重工<7011>などの機械株も物色された。

 半面、アドバンテス<6857>、ファナック<6954>、ルネサス<6723>、京セラ<6971>などの電機株が軟調。伊藤忠<8001>、三菱商<8058>、丸紅<8002>などの卸売株も安い。INPEX<1605>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株もさえず、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、デンソー<6902>などの輸送用機器株も値を下げた。

 個別では、ネットプロテ<7383>、サカイ引越<9039>、ワタミ<7522>などが値上がり率上位。半面、エンプラス<6961>、大阪ソーダ<4046>、gumi<3903>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社