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国内市況ニュース

日経平均は285円高と3日ぶり大幅反発、米株高で買い先行も上げ幅縮小=17日前場

2023-10-17 11:48:00.0

 17日前場の日経平均株価は前日比285円28銭高の3万1944円31銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。16日の米国株式市場では、追加利上げ観測の後退や決算期待を背景に主要株価指数がそろって上昇。きのう大幅に続落した反動もあり、日経平均は上げ幅を拡大し、前場の早い段階で3万2260円77銭(前日比601円74銭高)まで上伸した。ただ、買いは続かず、一巡後は戻り売りに上げ幅を縮小し、一時3万1912円02銭(同252円99銭高)まで押し戻された。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて3万1900円台でこう着した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の42円強を筆頭にソフバンG<9984>が30円弱、アドバンテスト<6857>が25円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、サービス、精密、情報・通信、電機など27業種が値上がりし、パルプ・紙、石油石炭製品、非鉄金属など6業種が値下がりした。東証プライム銘柄の64.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億7812万株、売買代金は1兆6077億円。騰落銘柄数は値上がり1182銘柄、値下がり585銘柄、変わらず70銘柄。

 市場からは「バイデン米大統領が18日にイスラエルを訪問することが明らかとなり、短期筋の買い戻しを誘った面もあるが、一方で海外の中・長期資金は中東リスクをにらみ株式から米10年国債に資金をシフトしつつある。中東情勢が好転しない限り、株式市場の不安定化は続くとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エムスリー<2413>、リクルートH<6098>、オリエンタルランド(OLC)<4661>などのサービス株が堅調。テルモ<4543>、HOYA<7741>、東精密<7729>などの精密株や、KDDI<9433>、トレンド<4704>、メルカリ<4385>などの情報・通信株も高い。スクリン<7735>、レーザーテク<6920>、TDK<6762>、ソニーG<6758>などの電機株も買われ、三井不<8801>、三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株も値を上げた。東レ<3402>、デサント<8114>などの繊維製品株や、JPX<8697>、オリックス<8591>、アイフル<8515>などのその他金融株も物色された。

 半面、王子HD<3861>、日本紙<3863>、レンゴー<3941>などのパルプ紙株がさえない。コスモエネH<5021>、出光興産<5019>、ENEOS<5020>などの石油石炭製品株や、三井金<5706>、UACJ<5741>、住友鉱<5713>などの非鉄金属株も安い。

 個別では、Wismet<9260>がストップ高となり、RPAH<6572>、トランザク<7818>などの上げも目立った。半面、テラスカイ<3915>、インテージH<4326>、日本国土開発<1887>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社