ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均は198円高と続伸、米株大幅高で買い先行―日銀報道で上げ幅急縮小の場面も=28日前場

2023-04-28 11:48:00.0

 28日前場の日経平均株価は前日比198円51銭高の2万8656円19銭と続伸。朝方は、広範囲に買いが先行した。27日の米国株式の大幅高を受け、日経平均は寄り付き後まもなく2万8735円81銭(前日比278円13銭高)まで上昇した。ただ、買いは続かず、一巡後は利益確定売りにいったん伸び悩んだ。「日銀が長期緩和の検証を実施し、先行き指針も見直しを検討する」との報道で、先物に大口の売り物が出て、上げ幅を急速に縮小し、一時2万8499円51銭(同41円83銭高)まで押し戻された。その後は持ち直したが、前引けにかけては2万8600円台半ばでもみ合った。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、様子見気分に傾いた。

 日経平均プラス寄与度では、キッコーマン<2801>の26円強を筆頭に東エレク<8035>が20円強、ダイキン<6367>が17円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、パルプ・紙、保険など30業種が値上がりし、海運、化学、電機の3業種が値下がりした。東証プライム銘柄の84.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億8662万株、売買代金は1兆6409億円。騰落銘柄数は値上がり1553銘柄、値下がり243銘柄、変わらず38銘柄。

 市場からは「日銀報道で円買い・株先売りに動いたが、一時的なアクションだった。今回の会合では長短金利操作の修正は見送られるとみられるが、後場は週末のポジション調整売りが出る可能性がある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、関西電力<9503>、中部電力<9502>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株が上昇。日本紙<3863>、大王紙<3880>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株も高い。第一生命HD<8750>、SOMPOH<8630>、かんぽ生命<7181>などの保険株も買われ、日立建機<6305>、クボタ<6326>などの機械株も値を上げた。ANA<9202>、JAL<9201>などの空運株も引き締まり、日産自<7201>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。信越化<4063>、信越ポリ<7970>などの化学株も安く、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株もさえない。

 個別では、未来工業<7931>がストップ高カイ気配となり、マキタ<6586>、小松ウオール<7949>などが値上がり率上位。半面、Vコマース<2491>が一時ストップ安となり、ヨシムラFH<2884>、豊田通商<8015>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社