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国内市況ニュース

日経平均は107円高と3日続伸、3月期末権利取りの買いが支え―円安も後押し=29日前場

2023-03-29 11:45:00.0

 29日前場の日経平均株価は前日比107円74銭高の2万7625円99銭と3日続伸。きょうは3月期末の権利付き最終日で、配当や株主優待狙いの買いを支えに強含んで始まった。28日の米国株安が重しとなり、下げに転じる場面もあったが、すかさず切り返した。円安・ドル高歩調も後押しし、上げ幅を広げ、一時2万7689円10銭(前日比170円85銭高)まで上昇した。一巡後は戻り売りに伸び悩んだが、下値は限定された。

 日経平均プラス寄与度では、ソフバンG<9984>が50円強と貢献した。出資先のアリババグループが28日、6部門に分割する計画を発表し、ADR(米国預託証券)が急騰したことを受け、株高を促した。2位はファストリテ<9983>の27円強で、ダイキン<6367>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器など31業種が値上がりし、海運、医薬品の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の81.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億2868万株、売買代金は1兆2843億円。騰落銘柄数は値上がり1492銘柄、値下がり284銘柄、変わらず58銘柄。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株が堅調。住友ゴム<5110>、ブリヂス<5108>、浜ゴム<5101>などのゴム製品株や、大王紙<3880>、日本紙<3863>などのパルプ・紙株も高い。日産自<7201>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>などの輸送用機器株も買われた。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も引き締まり、住友不<8830>、三井不<8801>、菱地所<8802>などの不動産株も値を上げた。

 半面、郵船<9101>、飯野海<9119>などの海運株が軟調。第一三共<4568>、中外薬<4519>などの医薬品株も安い。

 個別では、ピアラ<7044>がストップ高カイ気配となり、Vテク<7717>、ファイバーG<9450>などが値上がり率上位。半面、ペッパー<3053>、大栄環境<9336>、パリミキHD<7455>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社